湖西市商工会が会員の事業者などと連携して企画した親子向け「浜名湖サステナブル食体験」が21日、湖西市鷲津で開かれた。台風の影響で浜名湖での釣り体験を見送り、食体験に絞った。参加した親子は自然との向き合い方を学んだほか、長期保存可能な魚の仕立て方を聞いたり、さばき方を実践したりした。
当日はテーマを「知る・触れる・考える・さばく・食べる」に変えて開催した。飲食店「浜名湖食彩 わらしべ」に親子7組16人が集まった。
釣り船を出す予定だった黒船屋(湖西市鷲津)で代表を務める朝倉良太さん(46)は取りやめた理由などを説明。「安全こそ最大の大漁だ」を同社の格言とする朝倉さんは、台風の進路予想と直前の予報を踏まえた判断を伝えたうえで、自然を相手にするからこそ「ちょっとでも危険だと思ったらやめる勇気が必要」とし、無理せずに命と安全を最優先する重要性を説いた。
熟成魚ブームの火付け役ともされる究極の血抜き「津本式」の考案者、津本光弘さん(53)は独自の手法を編み出すことになった経緯などを話した。勤務先の宮崎市内の水産仲卸で活魚を運搬する車に乗り始めたのを機に開発した技術を説明するとともに、釣り人も実践できる締めた魚を30秒ほど振る「フリフリ血抜き」などを紹介した。
子どもたちを中心にアジの3枚おろしに挑戦する時間も用意した。津本さんはマンツーマンで魚をさばく際の姿勢をはじめ、包丁の引き方や当て方などを伝えた。浜松市中央区から参加した男子中学生(14)は「包丁の使い方が難しかった。今度は自分で釣った魚をさばいてみたい」などと話した。
「浜名湖食彩 わらしべ」の店長で料理長を務める橋本哲至さん(52)は未利用魚を含め当日の一連の流れを振り返ったうえで、浜名湖の生態系に触れ「山でできた栄養を川が運び、浜名湖の海藻や貝、魚を元気にしてくれている」などと伝えたという。
一連の企画は20、21の両日に計画したが、台風のため船釣りだけを見送った。
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