輸送用機器部品の製造販売「武蔵精密工業」(豊橋市植田町)は、缶詰用空缶製造「大和製罐」(東京都千代田区)とリユース蓄電池システム開発「アプデエナジー」(滋賀県近江八幡市)と共同で、蓄電池の運用最適化に向けたエネルギーマネジメントの実証実験を始めた。自社で培った再生エネルギー蓄電技術を生かし、工場での電力有効利用と経済性を検証する。
今回は本格開発や導入前の実現可能性や効果の検証を目的に、来年3月までの概念実証期間と位置付けた。大和製罐東京工場(相模原市)を実験場とし、武蔵とアプデエナジーが構築した蓄電池の劣化状況を診断するクラウドシステムを活用する。種類や使用履歴、劣化状態の異なる複数の蓄電池と太陽光発電設備を組み合わせ、稼働中の状態変化を把握する。
今回の実験では武蔵精密の直流統合型(DCリンク)システムの構築技術を実験の中核技術とする。太陽光発電設備や蓄電池を直流で接続し一体管理する仕組みだ。
2021年にカーボンニュートラル実現を掲げた同社は、災害時に工場で発電した電気を変換して近隣へ融通する「マイクログリッド」(小規模電力網)の運用にも取り組んでいる。その際、蓄電装置や管理システムなどを自社開発した経緯がある。
再生エネ発電は天候などで発電量が変わり、電気をためられる蓄電池の役割が増す。一方、使用済み蓄電池の再利用は性能にばらつきがあり、今後の拡充には稼働中の状態把握が欠かせないとしている。工場での実運用で進める実証実験は、研究機関では得づらい生きたデータを活用できる点が特徴だという。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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