豊橋の書道家・浜野龍峰さんが外務大臣表彰 南米での書の普及活動を評価

2026/10/06 00:00(公開)
今月1日にあった表彰式で茂木敏充外相と浜野さん㊨=東京の外務省飯倉別館で
今月1日にあった表彰式で茂木敏充外相と浜野さん㊨=東京の外務省飯倉別館で

 豊橋市北山町の書道家、浜野龍峰さん(66)が、今年度の外務大臣表彰を受けた。日本と世界各国との友好親善に多大な貢献をした人や団体に贈られる。浜野さんは南米を中心に書道文化の普及に取り組み、日本への関心と好感度を高めたことが評価された。

 

 福井県出身。大学進学に合わせて豊橋市へ移住した。幼少から地元の書道教室に通い、大学1年の時に師匠となる福瀬餓鬼さんの門をたたいたことが転機となり、書道家の道を歩むことを決めた。

 

 1996年にハワイを訪れた際に日系人と出会い、現地の高校で書の特別授業を行った。その縁で2010年にホノルルでハワイ日本人移住125周年展が開かれ、移民約1000人の名前を書き連ねた大作を出品し評判を呼んだ。

 

 14年からは多くの日系人が暮らすブラジルやペルーなどの南米行脚を始め、各地で書の展覧会やワークショップ、デモンストレーションを行ってきた。新型コロナウイルス禍にはリモートによる書道の特別講座を実施し、世界30カ国を超える地域の人たちが参加した。南米行脚は今も続けている。さらにペルーには自らが主宰する書道団体「樹人会」の支部ができ、今では会員が日本で開く展示会に出品するまでになった。これらの活動が評価された。

 

 浜野さんは、タブレットやスマートフォンが普及する中で、文字を書かずにタップすることが増えたことを危惧する。丁寧に文字を書くことが相手への思いやりにつながると考えるからだ。「自分の名前を丁寧に書けば、自分を大切にすることにつながる。それは他人を大切にすることにもなり、世界平和にもつながっていくと考えている。各地で戦争が起こるこのような時代だからこそ、文字を丁寧に書く大切さを多くの人にこれからも伝えていきたい」と話した。

南米で書を指導する浜野さん
南米で書を指導する浜野さん
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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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