優れた現代詩集に贈られる全国公募コンクール「第33回丸山薫賞」(豊橋市など主催)の贈呈式が27日、「ホテルアソシア豊橋」であった。受賞した作家の岩阪恵子さん(80)は「一つでも多くの詩を書き続け、日々、よい作品を作れたらうれしい」と旺盛な創作意欲を示した。
地元ゆかりの詩人で現代詩壇に業績を残した丸山薫(1899~1974年)を顕彰し、市と同賞運営委員会が1994年に創設した。今回は昨年度に刊行された現代詩集を募り、応募や推薦の196冊から選考委員会が選んだ。
受賞作「一羽」(思潮社)は岩阪さんの第3詩集として2026年に出版された。自身をカイツブリに見立て、自然への深い洞察力や観察眼で動植物の営みなどを巧みに描写している。和語の柔らかい表現を多用するなど、言葉遣いの繊細さやこだわりが感じられる点なども評価された。
贈呈式では、長坂尚登市長から岩阪さんに表彰状と正賞楯、副賞(100万円)の目録が手渡された。
岩阪さんは奈良県出身で現在は東京都在住。20代半ばで詩から小説へと活動領域を変え、10年前に詩を再開。受賞について「長年小説などの散文を書き続け、詩を再開するにあたって体に染みついたものをそぎ落とすのは大変だが楽しい作業だった。これまで書けなかった詩をたくさん残したい」と感謝した。
受賞を記念し、30日まで市中央図書館で関連の展示会を開催中。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。