BTS(バンコク市内を走る高架鉄道)のプロンポン駅の周辺には、毎朝多くの屋台が立ち並びます。果物屋、野菜屋に加え、唐揚げ、ガパオライス、カオマンガイといった総菜・弁当屋など、ざっと15~20店舗くらいでしょうか。それぞれ役割分担して、競争を避けて営業しているようです。
このエリアには高級デパートも立地し、あちこちで再開発による大型マンションやオフィスビルの工事が進んでいますが、こういった屋台が並ぶタイらしい風景も垣間見ることができます。
一方で「バンコクの屋台は随分減った」との声をよく耳にします。タイでは2014年の軍事政権発足後、政府が歩道空間の確保を目的に屋台整理を進め、2015~17年にかけて都心部の屋台撤去・移転が本格化。その結果、一部の屋台はショッピングモールや民間フードコートなどへ移転したとも聞かれます。
確かに、ショッピングモールには高級デパートであっても、ほぼ必ずフードコートが設置されており、そこではリーズナブルな価格でおいしい屋台料理を楽しめます(レストラン街は比較的高価格帯の店舗も多いですが)。
またバンコク都では昨年ルンピニー公園隣接地に「ホーカーセンター(屋台集約施設)」を設置。約130店舗分のスペースを整備し、賃料は1日60バーツ程度に抑え、周辺屋台の移転を促進しています。今後もバンコク都は、こうした施設をほかの地区にも展開する方針です。
かねてから通りの屋台においては、排水処理や衛生管理、歩行者安全への影響といった問題が取り沙汰されていましたが、タイではこのように屋台事業者の持続性と、地域衛生環境改善の両立に向けた取り組みが進められています。
筆者は通勤でプロンポン駅を利用しており、普段の昼食は愛妻弁当(日本人学校に通う子どもの弁当のついで)なのですが、時折屋台で弁当を買っています。お気に入りは「カオムーデン(あんかけ焼豚丼)」。サラダ(キュウリ3切れですが)、スープ(具無し)、激辛ソース(取り扱い注意)付きでたったの40バーツ! この物価高の折に大丈夫だろうか、と心配していたところ、案の定、つい先日買った際には豚肉の量がかなり(体感2~3割)減らされていました。現在「+20バーツ払うので、豚肉マシで」とタイ語で言えるように練習しているところですが、うまく言えるようになったら、またカオムーデンを買いに行きたいと思います。
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