【蒲郡】国内唯一のレーシングカート拠点|トヨタ、海陽町の新工房を公開

2026/10/30 00:00(公開)

 自動車大手「トヨタ自動車」のカート生産工場「蒲郡GR KART工房」が今年6月、蒲郡市海陽町に完成した。国内唯一のレーシングカート生産拠点で、入門用の「GR KART」を手掛ける。自動車メーカーによるレーシングカートの開発、生産は世界初という。28日、内部が報道陣に公開された。

 

 工房の面積は約5000平方㍍。設計から生産、物流、アフターサービスまで1カ所で担う。製造ではAIを使ったロボット溶接など新技術も取り入れ、品質確保と原価低減を進めるとともに、自動車製造で培った知見や工夫を生かす。生産能力は28日時点で1日8台。

 

 取り組みの狙いはモータースポーツの裾野拡大と、車好きを増やし自動車業界を活性化させること。スマートフォンの普及などで子どもの関心がバーチャルに向かう中、乗り物の楽しさを知ってもらい、その体験が将来を変えるきっかけになればとの考えだ。

 

入門用レーシングカート「GR KART」
入門用レーシングカート「GR KART」

モータースポーツ盛んな地域

 

 蒲郡を選んだ理由について、GR車両開発部の伊東直昭主査は「トヨタグループの研修所『KIZUNA』があり、ラリーのイベントも盛ん。モータースポーツとの連携が強い地域で、そういう意味も含めて選んだ」と述べた。

 

 カートは38万5000円で、9月10日に発売した。価格は若い家族でも買える30万円台を実現した。ペダルとハンドルの位置調整で身長135~185㌢に対応し、1台を親子で共有できるほか、ミニバンで運べる大きさにした。

 

 伊東主査は工房を通じたモータースポーツのさらなる普及へ期待を寄せ「将来的には工房で子どもたちが自分でカートを組み立てる教室もやりたい」と話した。

国内唯一のレーシングカート生産拠点「蒲郡GR KART工房」=蒲郡市海陽町で
国内唯一のレーシングカート生産拠点「蒲郡GR KART工房」=蒲郡市海陽町で
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

最新記事

日付で探す