豊橋鉄道(愛知県豊橋市)は、渥美線で運行している1800形電車「カラフルトレイン」全10編成の現行ラッピングについて、11月頃より順次終了し、改修を行うと発表した。第1弾として1803号(つつじ号)から施工され、長期的な計画で全編成のリニューアルが進められる。
ラッピングの改修を迎える1800形(2代)は、東急電鉄の東急7200系電車(一部上田交通7200系含む)を譲り受けて導入されたステンレス製の3両編成車両。渥美線では1997年に架線電圧を600ボルトから1500ボルトへ昇圧した際、名鉄から名鉄7300系電車の譲渡を受け、従来の1900系などを一元的に置き換えた。しかし、名鉄7300系は加速性能が低く、昇圧と同時に実施された増発(15分間隔から12分間隔への短縮)に伴うスピードアップに対応できず、従来の15分間隔ダイヤへ戻さざるを得ない事態となった。
この課題を克服し、加速性能の向上と3ドア車による乗降時間の短縮を図るため、2000年12月に導入されたのが現在の1800形。東急から目蒲線などで使用されていたデハ7200形など計30両の譲渡を受け、3両編成9本として営業運転を開始した。08年の上田交通(現・上田電鉄)からの車両譲渡に伴う1810編成の追加整備を経て、現在の3両編成10本(計30両)の陣容が完成した。
導入当初は赤を基調とした基本デザインのほか、青(なぎさ号)、黄(なのはな号)、緑など4種類のデザインで運用されていた。その後、2013年1月から三河田原駅周辺整備事業と連動し、全10編成に渥美半島を代表する10種の花(バラ、ハマボウ、ツツジ、ヒマワリ、ショウブ、シデコブシ、菜の花、ツバキ、桜、菊)を描いた色鮮やかなラッピング装飾が施され「渥美線カラフルトレイン」として全面刷新された。以来、東三河のシンボルとして定着し、地域住民や鉄道ファンに親しまれてきた。
製造から約60年が経過する今年度以降には制御装置や補助電源装置の更新も計画されており、今回のラッピング改修とともに新たな装いで東三河の未来へ向け走り続ける方針だ。
全編成改修完了までの移行期間中も「カラフルトレイン」の名称とブランドの枠組みは継続使用される。同社は長年の愛顧に感謝を込め、公式インスタグラムで指定ハッシュタグ「#ありがとうカラフルトレイン」を添えて写真や思い出を投稿する「カラフルトレイン思い出フォトキャンペーン」(来年2月28日まで)を開催している。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。