新城の富永神社例大祭 住民ら能を奉納

2018/10/06 00:01(公開)
披露された狂言「附子」=新城市の富永神社で
 新城市宮ノ後の富永神社(小黒榮樹宮司)で5日、例大祭が始まった。氏子ら携わる人たちが多く、奥三河の秋祭りでは最大とされる。初日は神社境内の能舞台で地元住民らによる祭礼能が奉納され、訪れた観客を魅了した。
 祭礼能は1757(天正3)年、奥平信昌が長篠の戦いの功績でこの地に城を築き、翌年に落成祝いとして行われた祝能が始まりとされる。現在では地元住民らが仕舞や狂言、能などを奉納している。全国でも珍しい素人による能の奉納とあって毎年多くのファンでにぎわっている。
 今年は狂言「口真似」「附子」や能「小鍛冶」「猩々」、仕舞や囃子などを披露された。観客らは狂言で繰り広げられた子どもや大人たちによるこっけいなやりとりに見とれた。
 祭りは7日まで。6日は午前11時から能舞台で稚児舞、乙女の舞、笹(ささ)踊りなどを奉納した後、午後2時20分から「みこし渡御行列」が行われる。7日は午前9時半から各町内で練り込み、午後5時15分から神社で煙火奉納などを行う。
(安藤聡)
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