國田靖子さんは、東京出身の音楽講師。
現在は愛知県新城市を拠点に、主にシニア向けのピアノ教室を開催しています。
その他にも、地域のおにぎりカフェ「まるたま」での勤務、子育て世代を支えるママカフェ開催など、多彩な顔を持ちながら活動を続けています。
音楽との出会いは3歳のころ。
エレクトーンに夢中になり、大学では音楽を学び、卒業後はブライダル演奏やピアノレッスンなど、音楽に関してもさまざまな仕事を経験してきました。
軸にあったのはいつも、「自分が楽しいかどうか」。
やりたいと思ったことに素直に手を伸ばす、それが國田さんの基本姿勢です。
「毎日が少しでも前向きで、明るく楽しいものになればいい。ピアノはそのきっかけになれると思っています。」
この想いは、子育て世代に向けたママカフェ活動にもつながっています。
「子どもが自信を持って何かに取り組むには、親であるお母さんが笑顔でいることが大切だと、レッスンを通して感じたことがきっかけで活動を始めました。」
ピアノレッスンを通じて見えてきた親子関係の大切さが、活動の原点になっています。
自ら学び続け、実践を通して気づきを深め、また誰かに分かち合う。
音楽も、子育ても、すべては「その人の時間がほんの少し、より良いものであるように」と國田さんはまっすぐ向き合っています。
「私はすごいことをしているわけじゃありません。ただ、“やりたいな”と思ったことをやってきただけ。楽しくないと続かないから、楽しいと思えることを大事にしてきました。少しでも楽しさやワクワクのある毎日を創り出していくお手伝いができたら嬉しいです。」
いくつになっても、「はじめたい」は素敵な一歩。
「できた」が増えるたび、暮らしは少しずつ緩やかに明るくなります。
くにたピアノ教室に響くその音色は、年齢をこえて、心にワクワクを届けています。
結婚・出産を経て、自然に囲まれた暮らしを求めた家族がたどり着いたのが、愛知県東栄町の御園地区。
東栄町に移住した当初は、3人の子どもたちの子育てを最優先に仕事は一時お休み。
川遊びや畑作業など、自然のなかでのびのびと暮らしながら、地域活動や家族との時間を大切にしてきました。
ある日、地域の高齢者が毎週定期的に集まり交流する「おいでん家」のお手伝いをする中で、歌の伴奏をピアノで弾く機会がありました。
すると「昔から憧れていたピアノだけど、この年までなかなか習うこともできなくて…よかったら私にもちょっと教えてくれない?」という地域の方からの要望で、東栄町でもレッスンが始まりました。
その一歩が、脳トレピアノ「くにた音楽教室」のスタートです。
現在の教室では、子どもからシニアまで幅広い世代の方が通っています。
中でも、人生の後半を前向きに生きようとするシニアの方々が増え、最高齢は93歳。
右半身が不自由な方が左手だけで「ふるさと」を練習し、「弾けるようになった」と笑顔を見せてくれた瞬間に、國田さんは深い喜びを感じたといいます。
「ピアノは、上達がすべてではないんです。“できた”と感じてもらえることを、一番大切にしています。」
くにた音楽教室では、「どうせやるなら、楽しんでやりましょう♪」がモットー。
わからないことは何度聞いてもOK。
生徒にとって安心できる居場所であることを大切にしています。
國田さんにとって、ピアノは生徒さんとの「コミュニケーションのツール」として考えています。
高齢者であっても、子どもであっても、音楽という切り口からその人の暮らしや生きがい、幸せや楽しみを知っていく。
相手の背景を理解し、雑談やコーヒータイムも挟みながら、時間を重ね、信頼関係を築いていくのです。
住所:新城市名号字ハマイバ48-2
連絡先:080-3555-9345
購読残数: / 本
西尾市出身、35歳。現在、「言ノ葉工房」の屋号で、ライター、クリエーティブディレクター、採用代行をしている。文章制作やコンテンツの企画を中心に活躍中。趣味は温泉めぐり。
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