【夏の甲子園’25】横浜の阿部主将 父や恩師がメッセージ「より高いところに行って」

2025/08/22 00:00(公開)
横浜高校入学時の阿部選手㊧と一彦さん (提供)

 「第107回全国高校野球選手権大会」で横浜は19日の準々決勝で県岐商に敗れた。春夏連覇はかなわなかったが、田原市出身で主将の阿部葉太選手の姿は、人々の胸に深く刻まれた。

 

 父一彦さんは甲子園で観戦した。「守備も泥臭く、良いプレーを見せていた」と振り返る。試合後、宿泊先で「お疲れさま」と声をかけると、「ありがとう」とだけ返したという。入学時を思い起こし、「より高いところに行けるところまで、葉太らしく限界まで行ってほしい」と期待を寄せた。

 

 中学時代にプレーした「愛知豊橋ボーイズ」の中野哲伸監督は延長十回に3点を勝ち越した場面では「勝ったと思った」が、その裏に同点に追いつかれ、最後は力尽きた。「タイブレークまで持ち込んだのはさすが。中堅での守備も光っていた」と称賛した。試合後、阿部選手が崩れ落ち号泣する姿に「物足りない、悔しいという思いがあると思う。一息ついて次のステージでも楽しみにしています」とねぎらった。

 

 阿部選手は1年夏からベンチ入り。俊足巧打を武器に秋からは1番中堅手に定着した。2年夏に主将を任され、秋の明治神宮大会では27年ぶりの日本一。2年連続で県大会準優勝に終わった悔しさを乗り越え、センバツ大会では19年ぶり4回目の優勝を果たした。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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