【寄稿】竹上裕子衆院議員 日本保守党に離党届の理由は

2025/09/29 00:00(公開)
竹上氏

 日本保守党に離党届を出し、24日に記者会見した竹上裕子衆院議員(比例東海)が本紙に手記を寄せた。

    ◇

 19日に離党届を提出しました。その理由と経緯を説明します。

 

 大きな問題が3点あります。「党運営」「支部の扱い」「議員処遇」です。

 

 党運営ですが、党執行部は百田尚樹代表、河村たかし共同代表、有本香事務総長の3人であるにもかかわらず、実際には河村氏を外し、百田氏、有本氏の二人で、もしくは有本氏一人で決定しているように見受けられました。これは党のチラシ選挙号と「日本保守党通信9」の号外を見れば、河村氏が推挙した者がいないことでもわかります。また企業献金を受けないという党是も、有本氏が一部容認発言をしました。選挙の手法は正反対で「支部を増やし議員を増やす」という河村氏に対し「議員も支部も不要」という有本氏発言もありました。

 

 4月22日に「ペットボトル事件」がありました。記者会見で河村氏は私たち会派や地方の公認議員、本部の電話番号がわからないからと河村事務所に連絡してきた人の多くの要望を受け「議員総会、党員集会をやるべきだ」と言ったことに百田氏が怒り、事務所内でペットボトルを投げつけ、腕を振り上げて机をたたき「これで殴ったらお前なんか死ぬぞ」を繰り返しました。帰り際「私は百田氏の行動に引きました」と有本事務総長に言うと「あ、そうですか」と動じる様子はありませんでした。続く参院選の名古屋街宣では、百田氏の「投票用紙の1枚目は破って捨ててよい」という発言に私は恐怖を覚えました。

 

 やがて、全員出席するはずの定例記者会見には「来なくていい」と言われ排除されました。

 

 2点目。比例で当選したにもかかわらず、有本氏は私の活動範囲を東海4県ではなく「愛知15区だけを固めてください」と指示しました。1月21日の支部証明は東海4県を活動範囲とする内容でしたが、今月9日、党本部より活動範囲が豊橋市と田原市に限定する書類が届きました。比例で当選した私の活動範囲を豊橋市と田原市に限定する内容です。東三河支部も「今こそ減税」という2番目の通年ポスターは3枚しかもらえず、さらに参院選では選挙チラシ、比例ポスターが1枚も送られず、予告無しに本部から保守党看板だけ付けた政党車が乗り込んできて、そこに集まったボランティア希望者に配付されました。

 

 選挙期間中は東三河支部の街宣車を全く走らせられませんでした。挙げ句に「愛知はもっと票が取れたはずだ」と言われ、がくぜんとしました。

 

 直近では「日本保守党通信9」の号外はたったの300枚。何度請求しても送られません。

 

 3点目。議員になってから活動資金を党本部から1円も受け取っていません。本部からは街宣車の外装費用以外、昨年11月以降、支部費も立法事務費も政党交付金など何も振り込まれていません。加えて、参院選で2人の公設秘書に豊橋で手伝ってほしいというと、第1秘書が「本部の指示に従う」と言い2人とも本部詰めとなりました。

 

 有本氏は8月に第2公設秘書にA氏を勧めました。私は地元を行き来する人を雇いたいと言いましたが、押し切られました。有本氏は「党本部の業務を担うが、竹上事務所との連携の意味からも有益な人事だ」と言います。結局、この2カ月は党本部の運転手や事務をしていました。法に抵触する行為に加担しているのではないかという怖さがありました。

 

 比例で当選したのだから離党ではなく辞職だろうという意見があります。有本氏は「あなたは比例で当選したのだから、党の人間です」とよく言います。しかし、私の活動を制限し、活動資金を送らず、共同代表をぞんざいに扱い、私の公設秘書に私のために活動させず、日本保守党を支持する多くの党員のための仕事をさせないのは河村共同代表を抜きに運営している執行部です。そのため離党を決意しました。

 

 無所属で国会議員を続けます。これは東海4県で票を託してくださった有権者の方々と多くの保守党を退会した元党員への責任です。党のコンプライアンスとガバナンスの欠如に対する抗議でもあります。

 

 日本保守党が本来の使命「日本を豊かに、強く。」に立ち返り、議員や支部、党員が公正に扱われる政党になることを強く願っております。

 

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