宇連ダム、17日に貯水率0%の見通し 水道用水は節水率25%に引き上げ

2026/03/17 00:00(公開)
宇連ダムの16日午前7時の状況(いずれも提供)
宇連ダムの16日午前7時の状況(いずれも提供)

 豊川用水節水対策協議会は16日、第6回となる節水強化策を17日午前9時から実施すると発表した。水道用水の節水率は25%へと引き上げられ、農業用水・工業用水は45%とする。2月10日に始まった第5回節水強化策では水道が20%、農水・工水が40%だった。昨年8月から節水対策が継続しており、さらに深刻な局面を迎えた。各自治体は市民に対し、夜間帯の水道使用の自粛を求める要請を出した。

 

 16日午前0時現在、宇連ダムは貯水率0・3%となった。大島ダムや調整池を含めた水源全体の貯水率は平年の約10分の1となる7・8%まで落ち込んでいる。今後まとまった降雨がなければ、宇連ダムでは17日にも、水源全体では4月初旬には水が完全になくなる見通しだ。

 

 豊川用水系では1994年8月25日から農水と工水で50%、水道で30%の節水をしたことがあり、今回の対策はそれに次ぐ規模だ。

 

夜間、水道ノータッチ運動 5市長が緊急メッセージ

 

 節水強化を受け、豊橋、豊川、蒲郡、新城、田原の5市長は16日、合同で緊急メッセージを発表した。17日から当面の間、午後11時から翌午前5時まで水道の使用を控えるよう要請する「夜間、水道ノータッチ運動」を共同で展開し、市民に理解と協力を求めている。

 

 豊橋市では配水圧力の調整を行うほか、地域福祉センターや老人福祉センターでの入浴休止、公園の噴水や手洗い場の利用停止など、公共施設における制限を一段と強化する。また、他の市でも市民や事業者向けの啓発を強化するほか、田原市では小中学校の給食で提供される牛乳パックの洗浄禁止などの各種取り組みを継続する。

 

 また、国土交通省豊橋河川事務所は、最低水位以下の貯留水活用に伴い、宇連川の水質を24時間体制で監視するため、17日夜間から宇連ダムの堤体頂部に照明車を設置して夜間の視界を確保する構えだ。

 

 今月下旬にかけての東海地方は、日本付近で高気圧が張り出しやすく、湿った空気の流入が阻まれる気圧配置が続く見込みだ。本来であればこの時期、東三河にまとまった雨をもたらす主役は南岸低気圧だが、今春はその進路が本州から大きく南へ逸れる傾向が顕著となっている。低気圧が通過したとしても、雨雲の中心が海上に外れるため、水源地を潤すには程遠い「空振り」の状態が繰り返されているのが実情だ。今月の降水量が平年を上回る確率は極めて低く、良くて平年並み、最悪の場合は再び「平年の半分以下」という乾いた推移をたどる恐れがある。

投入される照明車
投入される照明車

施設高齢者の入浴利用へ 節水対策で市内休止中、蒲郡市が岡崎市に要請

 

 蒲郡市は16日、水不足が続く豊川用水の節水対策として、市内の高齢者が岡崎市美合町にある複合施設「高年者センター岡崎」の入浴施設を利用できるよう、同市へ要請したと発表した。

 

 蒲郡市では、2月9日から水源状況が回復するまでの間、同市大塚町の老人福祉センター「寿楽荘」の入浴施設を休止している。改善の見通しが立たないことから、市は今月13日、高齢者福祉施策の継続を目的に岡崎市と相互応援協定を締結した。この協定に基づき、寿楽荘の休止期間中、蒲郡市在住の高齢者も「高年者センター岡崎」を利用できるよう要請した。

 

 利用日は第2と第4木曜。対象は普段から寿楽荘の入浴施設を利用し、同施設が運行するバスに乗車する人。1回につき20人程度を想定している。料金は200円。囲碁、将棋、図書室、健康器具などの娯楽、健康維持機能は無料で利用できる。

 

 蒲郡市は、老人福祉センターの掲示板などで利用者に周知を図るとともに、混雑緩和などの対策を講じ、両市の利用者に理解と協力を求める。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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