豊川市教育委員会は、同市萩町の龍源寺にある「山門」を新たに市文化財に指定した。23日付。江戸時代に建造された「二重門」の山門は県内でも少なく、歴史的価値が高いと評価した。
龍源寺は古くは萩寺、もしくは萩原寺と呼ばれた真言宗の寺院だったが、1490年に曹洞宗の寺として開山され、龍源寺に名称を改めた。江戸時代に入り、曹洞宗の修行道場として整備された。
今回指定された山門は、1743(寛保3)年に上棟し、翌年に落成したという記録が残る。二層造りの「二重門」と呼ばれる構造形式に特徴がある。江戸期の二重門の山門は、県内では岡崎市の大樹寺、豊川市の大恩寺など6カ所しかなく、貴重な建物として評価した。
入母屋造りで屋根は桧皮葺(ひわだぶ)き。禅宗様式に統一されている。幅6・11㍍、奥行き3・66㍍。威風があるうえ、禅門道場としてのりんとした静けさと質素で落ち着いた雰囲気を備える。今回の指定で、市の文化財は211件になった。
文化財指定を記念し、見学会を5月17日午後2時から開く。山門だけでなく、県指定文化財の黒門、木造宗鼎仲易肖像、柱杖なども併せて見られる。申し込み不要。問い合わせは生涯学習課(0533・88・8035)へ。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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