蒲郡市の形原漁港などでは、寿司ネタなどでおなじみの三河湾産高級食材「トリガイ」が多く水揚げされ、約10年ぶりに豊漁となっている。同漁港を拠点にする「青吹丸」船長で漁師の小田宗之さん(51)は「年ごとにとれる量がバラバラだが、今年は昨年と比べると10倍以上だ」と話す。
トリガイは内湾に生息する二枚貝で、足と呼ばれる部分を食用としている。県内では三河湾が主な漁場となっており、全国でも有数の産地として知られ、漁は貝がおいしい時期である3~6月に主に行われる。
小田さんは4月上旬から漁を始めた。水揚げ後の競りに備えて関係者と一緒に貝の仕分け作業をする。競り落とされたトリガイは、宮城県や広島県など全国各地の市場に出回っており、名古屋市内の高級寿司店にも並んでいる。
11日、「青吹丸」で水揚げされた新鮮なトリガイの選別作業をする人や仲買の人で漁港はにぎわいをみせた。一部は競り後、市内で鮮魚の仲買会社に運ばれ、関係者が手際よく貝の中身を取り出す作業をしていた。
小田さんは豊漁の要因について「理由は分かりませんが、何年かに1回はよくあることです」とし「今年は小ぶりだが、身はしっかりしていておいしい」と笑顔をみせた。
一方、県水産試験場漁業生産研究所によると昨年、トリガイの卵からふ化した「浮遊幼生」の量が多かったことに加え、水中の酸素量が極めて不足する「貧酸素水塊」が解消した時期やその規模などの状況が良かったことが今回の豊漁に大きく影響しているという。
東三河ではスーパー「サンヨネ」の全店でトリガイを買うことができ、一部店舗を除き598円から販売している。サンヨネ鮮魚部副リーダーの服部広基さんは「寿司以外に、刺し身にしたり、酢みそにあえたりするのがお勧めです」と話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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