【高校野球愛知大会】豊川が準々決勝進出 初の夏の甲子園出場まで3勝 辻から長坂へのリレーで西尾東破る

2026/07/22 00:00(公開)
好投する辻選手=刈谷球場で
好投する辻選手=刈谷球場で

  「第108回全国高校野球選手権愛知大会」は21日、4球場で5回戦8試合があった。豊川は準々決勝戦進出を決めた。次戦は23日、中京大中京と対戦する。

 

 豊川は西尾東と対戦。両者無得点で進んだ六回、豊川は先頭の上江洲が死球で出塁すると、國立が右中間を破る適時二塁打で1点を先制した。七回には、竹内が右越え二塁打で出塁し、1死三塁から、鈴木陽の右前適時打で2点目を挙げた。九回、ここまで無失点の辻が2連打と失策が重なり1点を失ったが、代わった長坂が後続を抑えて逃げ切った。

國立の適時打で生還した上江洲
國立の適時打で生還した上江洲

外野転向の遠回りを経て進化 辻選手

 

 辻瑛太選手(2年)が九回途中まで1失点の好投を見せた。183㌢の恵まれた体格から130㌔台の直球とスライダーをコーナーに集め、相手打線に的を絞らせなかった。「最後まで投げきりたかった」と悔しさをのぞかせつつも、長坂慶太選手(同)にバトンタッチ。「長坂なら抑えてくれると信じていた」と振り返った。

 

 入部直後、長谷川裕記監督が命じたのは外野手への転向だった。「身長がある割に上半身と下半身の連動ができていなかった。野手の動きの中で全体の動きをつなげる目的があった」と明かす。冬までの間、大きなフォームを身につけるための育成策だったが、辻選手は当時を振り返り「苦しい時期だったが、監督を信じていた」と苦笑いを浮かべる。その後、再び投手に戻ると、課題だった身体の連動性が改善し、安定感と直球の精度が増した。

 

 転機は春季大会準々決勝の享栄戦。先発したが5失点と打ち込まれ、チームも4対5で惜敗した。「空振りが取れる直球を磨き、スライダーの精度も上げないといけない」と、さらにトレーニングへ励んだ。入部当初125㌔ほどだった球速は、最速141㌔に伸びた。

 

 この日の試合でも初回こそピンチを招いたものの「中盤から立ち直れた。要所で三振も取れた」と話す。「8強は通過点。あと三つ勝って、何としてでも夏の甲子園初出場を果たしたい」と意気込んだ。

 

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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