【高校野球愛知大会】豊川、愛工大名電にコールド負けで4強逃す 皆川、無念の押し出しに涙

2026/07/24 00:00(公開)
七回表1死一、三塁、中尾が本塁に突入するが憤死=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで
七回表1死一、三塁、中尾が本塁に突入するが憤死=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで

 「第108回全国高校野球選手権愛知大会」は23日、2球場で準々決勝4試合があった。東三河勢で唯一残っていた豊川は七回コールド負けで、初の夏の甲子園出場はならなかった。

 

 豊川は愛工大名電と対戦。先発の長坂は初回、失策も絡んで1死一、三塁のピンチを背負い、適時打や暴投などで一挙4失点。二回途中に鈴木将へ交代したが、リードを6点に広げられた。豊川打線は七回1死一、三塁の好機を作ったが届かなかった。その裏は3番手の皆川が痛恨の押し出し四球を与え、7点差となりコールド負けした。

 

愛工大名電に敗れ涙する豊川ナイン
愛工大名電に敗れ涙する豊川ナイン

「申し訳ない」皆川投手、押し出しで終戦 「泣くな、お前がいたから」と指揮官

 

 皆川瑛翔選手(3年)が七回から3番手で登板したが、押し出し四球を与えサヨナラ負け。「申し訳ない」と泣いた。

 

 「今年は弱い」と評されたチームを救ったのは皆川選手だった。昨秋の県大会準決勝で12奪三振完封勝利を挙げ、東海大会出場の立役者となった。だが大会後、右肘の剥離骨折が発覚。球速向上を焦るあまりフォームを崩した。今春の県大会では登板機会がなかった。それでも変化球の制球と直球の切れを磨くため、投げ込みやメディカルトレーニングなどに取り組み復活を目指した。

 

 今大会は出番がなかったが、長谷川裕記監督が「この2年間お前を見てきた。自分の投球で、チームの空気を変えてこい」と背中を押した。皆川投手もまた「ここまで信頼してくれた監督の期待に応えたい」と強い思いでマウンドへ向かった。

 

 しかし、先頭打者に中前打を許すと、四球、内野安打で満塁のピンチ。最後は押し出し四球で終わった。バッテリーを組んだ上江洲由誠選手(同)は「苦しくても努力する。一番信頼できる投手だった」と思いやった。長谷川監督は「起用に後悔はない」と言い、泣きじゃくる皆川選手に「泣くな。皆川がいたから、皆川がいたから昨秋準優勝まで来られたし、チームが前に進めた」と肩をたたいた。

 

号泣する皆川選手に声を掛ける長谷川監督
号泣する皆川選手に声を掛ける長谷川監督
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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