18日にあった「豊橋祇園祭」で、豊橋市などを舞台としたライトノベル「負けヒロインが多すぎる!(マケイン)」の刊行5周年を祝う花火が打ち上がった。企画したのは、刊行当初からの地元ファン「呻(ナル)」さんらによる有志団体「ツワブキ同窓会」だ。
「制作陣に感謝を伝えたかった。ファンの底力を見せたかった」と語るナルさん。ファン仲間の「シュガー」さんや「雪だるま」さんらと1年前から準備を始め、SNSでの呼び掛けに約70人のファンが賛同した。集まった協賛金は総額150万円以上で、花火のほかに応援旗やポスター制作にも充てられた。
この日、会場の豊川(とよがわ)河川敷周辺には、原作者の雨森たきびさんやイラストレーターのいみぎむるさん、編集の岩浅さんら制作陣も駆けつけた。掲げられた応援旗の前には県内外から30人以上のファンが集結した。打ち上げ前、ナルさんは「最高の作品と、作品を温かく迎えてくれる豊橋の街に感謝を。今夜、夜空に美しいマケインの花を咲かせます!」と前口上を述べた。
澄んだ音とともに夜空を彩ったのは、アニメの主題歌「つよがるガール」に合わせたミュージックワイドスターマインだ。運営メンバーは花火師と毎月協議を重ね、八奈見杏菜の青、焼塩檸檬の黄、小鞠知花の赤など、登場人物のイメージカラーを鮮やかに描き出した。終盤には作品の制服のリボンを模した柄も登場し、会場を沸かせた。花火を見届けたナルさんは「よかった」とほっとした表情。終了後にファンからの拍手を受けると、こらえきれず号泣した。
イベントの様子はSNSでも瞬く間に拡散され「最高のサプライズ」「街と作品が一緒に盛り上がっている」と評判に。雨森さんは「ツワブキ同窓会の皆様のスターマイン、感激しました」とつづった。編集者の岩浅さんも「これまでやってきたことが報われたような気持ちになりました。ナルさんはじめツワブキ同窓会の皆様、本当にありがとうございました!目に焼き付けたものを燃料に、これからもマケイン頑張ってまいります!」と記した。
「みんながいないと何もできなかった。わがままについてきてくれてありがとう」と振り返るナルさん。「何か区切りがある時には、また皆さんの協力を仰いでいきたい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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