東愛知新聞で昨年9月7日から8月16日にかけ、計24回のコラム「万葉がたり」を執筆した「渥美半島万葉の会」の座談会が8月30日、豊橋市内で開かれた。代表の高先星吾さんら執筆者8人が出席。会で講義をしている人間環境大学の花井しおり教授が司会を務めた。本紙の山田一晶編集長も参加した。
座談会ではまず、1年間の連載を振り返った。山田編集長は、歌を目立たせるためルビを振るなど、通常のニュースとは異なる特殊なレイアウトに編集担当者が苦労しつつも大きな達成感を得たことを明かした。さらに、視覚的な紙面作りのための写真に苦労したと語り、どうしても適切な写真がない回にはAI生成の画像を4回掲載するなど、工夫を重ねたことを紹介した。
続いて、万葉歌を通じた地域教育や行政との連携に話題が及んだ。会が作成した分かりやすい解説パンフレットについて、高先さんが地元の社会教育委員会で学校教育や図書館での積極的な活用を提案したところ、教育長が自ら校長会で説明を行うなど異例の早さで行政が動いたという。
また高先さんは、学術的な枠にとらわれず、普通の庶民が日々の暮らしで詠んだ歌を現代の自分たちに置き換えて自由に楽しむことこそが会の活動意義であり「素人の強み」だと力説した。
参加者からは「地元の人に話をしても、この渥美半島が歌に詠まれていることを知っている人には、ほとんど出会わない」「原稿を書くために調べたり考えたりする時間は、本当に楽しかった」などの声が挙がった。
山田編集長は「公序良俗に反しない限り、自由な原稿を歓迎する。最終的な責任は新聞社が持つ」とエールを送った。
「また原稿を書きたい」と思っている会員も多く、不定期でコラムを再開する可能性がある。
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