豊鉄が渥美線と市内線で値上げ申請 中部運輸局に24年3月以来

2026/09/01 00:00(公開)

 豊橋鉄道は8月31日、国土交通省中部運輸局に対し、渥美線と市内線の運賃改定に関する認可申請を行った。同社の運賃改定申請は2024年3月以来。認可されると、改定は来年5月中に実施される予定だ。

 

 1924年の創業以来、地域の公共交通として親しまれてきたが、近年は人口減少や少子高齢化、生活様式の変容といった社会構造の変化に直面している。前回改定以降、軌道や電路、車両などの修繕を進め、車載運賃箱やICカードチャージ機の更新など利便性向上に努めてきた。

 

 しかし、安全運行を支える設備の老朽化は深刻で、国や自治体からの助成金を得つつも、維持管理費の増加や急激な原材料費高騰は企業努力の限界を超えているという。今後も大幅な利用者の増加は見込めず、現在の運賃水準では事業の継続性や安全運行体制が維持できないと判断した。

 

 今回の平均改定率は、渥美線が11・4%(定期外11・2%、通勤・通学定期11・7%)、市内線が15・0%(定期外15・1%、通勤・通学定期15・0%)。運賃案は渥美線の初乗り(1㌔まで)が現行170円から190円へと20円引き上げられる。最長区間の18㌔までは、現行550円から580円へと30円値上げされる。また市内線は、現行の200円から230円へと引き上げられる。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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