学校法人「電波学園」(名古屋市熱田区)は1日、蒲郡市西迫町に本部を置く私立愛知工科大学、同大学院、愛知工科大学自動車短期大学の学生募集を順次停止すると発表した。4月25日の理事会で決定した。
近年の少子化に伴う18歳人口の減少により定員充足率の低迷が続いていたことに加え、短期大学では若者の自動車離れや自動車整備士の志望者減少も影響し、中長期的に安定した教育運営および経営基盤の維持が困難になったと判断したという。
募集停止の時期は課程によって異なる。愛知工科大の1年次入学と自動車短大、大学院博士後期課程については今年度の入学生を最後に、27年度以降の募集を停止する。また、大学院博士前期課程は27年度入学生を最後に28年度から、愛知工科大への3年次編入学は28年度入学生を最後に29年度からの募集を停止する。
現在在学している学生に対しては、卒業に至るまで万全の体制で授業や就職支援をこれまで通り継続する。学費の変更はなく、奨学金制度も引き続き利用可能で、将来的な閉学後の各種証明書の発行などについても同法人が責任を持って対応する体制を整える。
愛知工科大学は1987年設置の愛知技術短期大学を前身として2000年に開学した。工学部のみの単科大学。大学のホームページによると、入学者は2023年が136人、24年が93人、25年が81人だった。2003年には「NHK大学ロボコン」で総合優勝したことがある。05年に準優勝。また2018年には地元の金属加工業者7社と連携し、一辺10㌢の立方体の人工衛星「がまキューブ」を製作し、H2Aロケットに載せて打ち上げた。
自動車短大は1987年、電子工学科と自動車工業学科を備えた愛知技術短期大学として開学した。その後、2000年の大学設置に合わせて愛知工科大学短期大学部へ名称を変更し、07年に現在の愛知工科大学自動車短期大学となった。同短大は、2級自動車整備士の資格を取得した後、併設する愛知工科大学の1級自動車整備士コースへ3年次編入することで、日本で唯一、国家資格である1級自動車整備士と学士の取得を同時に目指すことができる編入型短期大学として特色ある教育を行ってきた。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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