新城市大宮の設楽原古戦場で23日夜、「真夏の夜の和太鼓演奏会」が開かれた。阪神大震災被災地で育った「はるかのひまわり」が咲く中、長篠陣太鼓メンバーが演奏を繰り広げた。
演奏会はヒマワリ栽培を広めて防災を呼び掛ける市内の有志「花いっぱいプロジェクト」が企画。1575年にあった「長篠・設楽原の戦い」から450年の、阪神大震災から30年の節目を迎えたことから会場を古戦場とした。
再現馬防柵前の広場には市内の高校で育てたヒマワリ210本を展示。トヨタの水素自動車の電源で照らした。長篠陣太鼓メンバー15人が5曲を披露した。
プロジェクト代表の紙谷充昭さんは「観客の皆さんと一緒に、勇ましい演奏を堪能できた」と話した。
ヒマワリは被災した神戸市の少女の自宅跡地に咲いた「はるかのひまわり」がルーツ。東日本大震災被災地でも育てられた。2012年、岩手県大船渡市の中学校から新城市立千郷中学校に種が渡った。16年からは市内のこども園や小中学校、高校で育てている。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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