田原市立衣笠小学校で12日、敷地内の「栄巌(えいがん)古墳」の周辺環境整備が完了したのを祝う式典があった。古墳北側に生い茂る雑木を伐採するなど、校舎から眺められるようになった。
校庭周辺には6世紀半ばに完成した古墳群跡が広がる。1985年の開校前に発掘調査で遺構などが発見された。渥美半島でも最大級の石室には三河湾付近の石灰石などが使われ、当時の有力者が葬られたとみられる。
墳墓は直径約25㍍の円墳で、2024年秋の開校40周年記念事業で石室前を再整備した。一方、校木のクスノキや桜などの枝葉のほか、周辺の雑木なども生い茂って周囲からの視界を遮っていた。
学校では今年度、国土緑化機構を通じ「ローソン緑の基金」をササなどの伐採や既存樹木の手入れなど整備に充てた。
式典には4年生以上の児童のほか、ローソン中部エリアサポート部の坂元敏之さんと県緑化推進委員会の小林敬委員らが参加し、完成を祝った。これに先駆けて墳墓表面の一部にササを植えた。
児童代表の開田莉乃羽さん(6年)は「教室の窓から古墳が見えるようになってうれしい。みんなで協力し、古墳と自然環境の両方を守っていきたい」と感謝した。坂元さんは「文化遺産の古墳ときれいな景色を引き続き守ってほしい」と児童らに期待した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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