【豊橋】視聴覚教育センターと地下資源館をのんほいパークへ移設 質高め科学教育の拠点に

2025/08/20 00:00(公開)
新施設イメージ(右上)

 豊橋市は、市視聴覚教育センターと市地下資源館を豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)内に移設する「豊橋市科学教育の拠点施設(仮称)整備基本計画」の素案を、19日の市議会福祉教育委員会に示した。老朽化問題を解決し、質の高い科学教育の拠点づくりと人材育成につなげる狙いがある。

 

 市視聴覚教育センターは1974年、市地下資源館は80年に開設された。プラネタリウムなどが人気を呼び、イベントや連携事業も奏功して年間入場者数は10万人規模に増加している。その一方、施設の老朽化や収蔵スペースの不足、展示の陳腐化などが課題となっている。

 

 昨年の市民意識調査では、両施設の役割を統合し「のんほいパークに集約したほうがよい」との回答が49.2%を占めた。

 

 計画では、市自然史博物館に隣接する野外コロシアム周辺に、ハード・ソフト両面の機能を最適化した新施設を建設する。

 

 施設は想定面積約3000平方㍍。主に三つのエリアで構成する。天文系エリアは、プラネタリウムや大型ドーム映像に対応したドームシアターを設置する。物理・化学系エリアは、科学体験イベント用の体験学習室や、科学実験ショーに適したホールを整備する。生物・地学系エリアは、動物園と連携した解剖もできる体験実習室や、各種標本を収蔵するコレクションルームを備える。

 

 概算事業費は約38億円。これには自然史博物館の改修費や既存施設の解体費、移転費などは含まれない。整備は従来方式で行い、管理運営は直営を基本に最適な手法を検討する。

 

 2028年度から施工し、開館は30年度を予定している。現行2施設の跡地活用は移転後に方針を定める。

 

 市は9月にパブリックコメントを実施し、市民の意見を募る方針だ。

外観イメージ
内観イメージ
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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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