大村秀章知事は11日の記者会見で、豊川用水の現況を説明した。農業用水では「番水」を実施する可能性に言及した。
豊川用水の節水率は2月10日以降、農業用水と工業用水が40%、水道用水が20%になっている。過去、最も厳しかった節水率は農水と工水が60%、上水が35%とした1994年9月の第5次節水の例がある。
今年2月下旬以降、降雨が何回かあったが貯水量の十分な回復には至っていない。11日午前0時現在の貯水率は1・2%。水資源機構施設管理者が豊川(とよがわ)本線からポンプで緊急取水を実施している。
大村知事は「宇連ダムが枯渇した場合には、残ったダムの底水をポンプで取水する予定」などと述べた。
また農業用水に関しては、きめ細かな排水調整が行われているが、今後状況に応じて区域ごとに時間と順番を決めて交代で水を取り入れる「番水」を実施する可能性があると表明した。番水は「時間割制」「区画制限」があり、農家の負担が増える。決められた時間以外に勝手に水を取り入れないよう、土地改良区の職員や農家が交代で見回り(水番)を行うこともある。
水道用水は、ポンプの圧力を弱めて減圧給水も始まっている。濁り水や赤水の発生に備え、給水車を待機させていることを明らかにした。
工業用水では、「各事業者に節水のPRをしており、循環の強化、操業時間短縮、生産調整といったところまで踏み込んでいる企業もある」と説明した。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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