豊橋市を拠点に活動するアーティスト鬮目有加さんの作品「水神様の花嫁」が、10月17~19日にフランスのルーブル美術館直結の「カルーゼル・デュ・ルーヴル」で開かれる一大アートイベント「Art Shopping Paris 2025」に出品される。鬮目さんも渡仏し、現地で作品や日本文化について伝えようと、準備を進めるとともに支援者を募っている。
田原市出身。デザイン専門学校で油彩画などを経験し、音楽活動や仕事のブランクを経て3年前から再び絵画制作に力を入れている。現在は「女神画師」として女神や鳳凰を主題に、目に見えないエネルギーを作品化。市内外で発表するほか、ライブペイントや音楽活動なども展開している。昨年は「近代美術協会展」でニッカー賞を受賞した。
今回ルーブルで発表する「水神様の花嫁」は、白蛇と女性を神秘的に描いたアクリル画。かつての日本にあった人柱の伝承を題材に、「命の尊さ」「陰と陽の調和」「癒やしと再生」などの思いを込めたという。昨年12月から構想を練り、今年4月4日に描き始め、約1カ月で完成させた。初めに無作為に色を置き、そこから見えてきたイメージを膨らませて作品に仕上げた。色を幾重にも重ねた労作で、72㌢四方の絵2枚を縦につないだ構成となっている。「悲しい運命の女性への弔いの気持ちと、現代に生きる私たちがどうあるべきかを問いかける気持ちで描いた」と鬮目さんは語る。
現在の課題は、渡仏するための渡航費の工面だ。21日午後11時59分まで、目標金額100万円のクラウドファンディングを立ち上げており、19日午後7時現在で38万1000円が寄せられている。また、オーダーアートの受注販売などでも資金調達に力を入れる。9月には活動をPRし、支援を募る茶会も開く予定だ。
「絵と一緒にフランスへ渡り、現地の人たちに日本人の繊細な感性や内なる強さを伝えていきたい。絵を通して少しでも日本に興味をもってもらえたら」と話す。鬮目さんの活動はインスタグラムで確認できる。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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