猛暑による熱中症などを防ぐため、少年サッカーは8月を公式戦中止期間中としている。
この間は、それぞれのチームのやり方で、遠征や合宿に行ったり、地元でフェスティバルや交流戦などを開催し、選手のレベルアップに努めている。そんな中、ピッチ外でもサッカーと向き合える機会を提供しようと、あるクラブチームで興味深い講座が開かれた。
豊橋市を拠点に活動する「リベラール豊橋FC」はこのほど、初めてとなる「熱中症対策講習会」を開いた。講師は、同クラブ出身で管理栄養士として活躍する岡仁菜さん。対象は小学5~6年生の選手。クラブ全体で知識を深める機会をつくろうと保護者も参加可能とした。
講習会は、日常の食生活に関連したクイズから始まり、熱中症とは何か、その発生メカニズムや症状について解説。続いて実践編として、塩や砂糖、水、氷、レモン汁を使ってオリジナルのスポーツドリンクを作った。市販品では糖分が多すぎる場合もあり、あまり飲みたがらない選手も。参加者は自分の体に合った味を調整しながら「飲みやすい一本」を完成させた。
岡さんは「普段の食事が何より基礎になる。五大栄養素を意識してほしい。また試合中は水分補給の量やタイミングなどを工夫して良いパフォーマンスを維持してほしい」と呼び掛けた。子どもたちは楽しみながら真剣に取り組み、自分の体を支える食事と水分補給の重要性を実感した様子だった。
リベラール豊橋の山本宜紀コーチは「前回、栄養学に特化した講義をしていただきました。成果として、これまで試合後にお菓子ばかり買っていた選手たちが、ここ最近は、たんぱく質やサラダなどを選ぶ選手が増えてきました。今後もサッカー以外の面からも成長できる環境を整えたい」と語った。
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2000年生まれの豊橋市出身。2024年に入社。
趣味は7歳から始めて現在で18年目のサッカー。スポーツを通して地域を盛り上げていきたいとの想いから、東三河の小学生サッカーを取り上げた『エンジョイサッカー』の連載を企画し2024年4月に連載スタート。
輝く子供達の様子を誌面にて伝えている。
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