【連載】乾く水がめ〈6〉 スポーツ拠点に広がる影響 さらなる制限への覚悟も

2026/03/04 00:00(公開)
節水対策に取り組む小坂井B&G海洋センター
節水対策に取り組む小坂井B&G海洋センター

 30年ぶりとなる豊川用水の異常渇水。冬季の水不足は、解消が見通せないでいる。影響を受ける現場から報告する。


 東三河各地のスポーツ施設で、節水の動きが広がっている。現在は設備の一部制限にとどめている自治体が多いが、さらなる利用制限も否定できない状況だ。各自治体の担当者は「市民生活への影響を最小限にしたい」と口をそろえる。

 

ジャグジー停止、現場の工夫

 

 こうした中、対応を急いでいるのが豊川市小坂井町の屋内プール施設「小坂井B&G海洋センター」だ。25㍍プールと幼児プール、ジャグジーの三つで構成され、健康維持目的の高齢者や水泳教室の児童、仕事帰りの会社員など幅広い世代が利用する。

 

 同施設は2月10日の節水率引き上げを受け、ジャグジーの利用を全面的に停止している。ジャグジーは衛生管理上、週に1回の換水が義務付けられており、1回につき約7000㍑の水を使用するため、利用者に告知した上で停止に踏み切ったという。

 

 そのほか、シャワー室への節水啓発ポスターの掲示や、夕方の水泳教室に参加する園児や児童のシャワー時間の短縮など、現場で可能な工夫を重ねて急場をしのいでいる。

 

 施設責任者の豊田貴俊さんは「ジャグジーは泳ぎ終わった後のリラクゼーションや交流の場として親しまれている。利用者も停止で残念に思いながらも、水不足の現状を受けて理解を示してくれている」と語る。

 

 また「さらなる節水対策は覚悟している。情報収集しながら対応を考えていきたい」と話した。

 

利用を停止したジャグジー
利用を停止したジャグジー

他地域でも募る危機感

 

 東三河の他自治体の状況を見ると、今年に入ってから田原市総合体育館では、温水シャワーを停止したほか、トイレの自動洗浄機能を停止した。豊橋市の「アクアリーナ豊橋」は、取水制限が強化された場合にはリンク整備に影響が出る恐れも否定できないとしている。

 

 リンクを利用する豊橋スケート協会の一員は「スケートは水が欠かせないので心配している。早く元に戻ってほしい。自分も節水に注力したい」とコメントした。

 

 一方、蒲郡市や新城市は現時点で特段の制限は講じていないが、今後の対策フェーズの引き上げに応じて適切な対応を決定する方針だ。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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