県は2日、南海トラフ地震の被害予測の調査結果を防災会議で報告した。過去地震最大モデル(過去モデル)と理論上最大モデル(理論モデル)=ことば=に分けられている。冬・深夜の発生を想定した過去モデルによる死者数は約5300人と予測した。だが、早期避難率が高く、避難呼び掛けがあった場合は約2900人としている。理論モデルによる死者数は約2万7000人に上り、早期避難率が高く、避難の呼び掛けがあった場合でも約1万8000人に達する。
東三河の最大震度は過去モデルでは震度7=蒲郡市、田原市▽震度6強=豊橋市、豊川市▽震度6弱=新城市、設楽町、東栄町、豊根村―と予測した。理論モデル(震源域が陸側)では、震度6強の豊根村以外の7市町は震度7だった。
東三河の死者総数は冬・深夜の発生の場合、過去モデルは約890人(理論モデルは約4830人)と予測されている。市町村単位の死者数は表1。
全壊・焼失棟数は表2の通りとなった。
津波は、過去モデルでは田原市では11分後に到達し、最大津波高は9・6㍍。豊橋市で最短9分後に到達し、最大津波高は7・3㍍。蒲郡市では最大津波高3・5㍍、豊川市では最大津波高3・1㍍と予測した。津波高を理論モデルで見ると最大津波高は田原市20・2㍍、豊橋市18・5㍍、蒲郡市4・9㍍、豊川市3・3㍍だった。
過去モデルで浸水面積(浸水深1㌢以上)を見ると2014年の県予測では豊橋市で2115㌶だったが今回予測では725㌶、豊川市で160㌶が29㌶に減少している。県担当者は「海岸堤防など整備が進んだ結果」としている。
過去モデルでは県内の上水道の断水人口は最大約698万人(直後)、下水道の機能支障人口は最大約345万人(1日後)、固定電話の不通回線率は最大約89%(直後)、携帯電話の停波基地局率は約81%(1日後)、飲料水不足は約8400㌧(3日間)、食料不足約79万食(同)、トイレ不足約386万回分(同)と予測する。
過去モデルでの避難者(避難所+避難所外)は最大約158万人(1週間後)。また、ペットを同行して避難する世帯は犬が約5万8000世帯(避難所へ約3万世帯)猫約5万7000世帯(同約3万世帯)と予測した。
ことば
過去地震最大モデルと理論上最大モデル
過去モデルは駿河湾から四国沖を震源域とするマグニチュード(M)8・9程度の地震・津波で、発生が明らかで規模の大きいもの(宝永、安政東海、安政南海、昭和東南海、昭和南海の5地震)を重ね合わせたモデル。理論モデルはM9超、1000年に1度、あるいはもっと発生頻度が低いものを指す。被害は過去モデルより大きい。主として津波から「命を守る」という観点で補足的に参照する。
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1959年東京都生まれ。山田一晶編集長に声を掛けてもらい、2024年5月に入社した。それまでは別の新聞社に勤務し、名古屋、岐阜、東京などで記者をしていた。事件取材が長かったが、東京では食文化、社会保障といった分野の取材も経験。介護など生活に密着した記事の重要性を実感した。趣味は街歩きと山歩き。東海道五十三次を歩いている。目標は東京―京都間の完歩。テント泊の登山にも憧れているが、三河の低山巡りがメイン。ミステリー、歴史小説を愛読。名古屋支局で愛知県政を担当している。人口減少、地域活性化の課題などを取材しながら、東三河の魅力を発信していきたい。
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