「第108回全国高校野球選手権愛知大会」は19日、7球場で4回戦16試合があった。東三河勢は4チームが試合に臨み、豊川が勝って5回戦進出を決めた。時習館、渥美農、成章は敗れた。
時習館はシード校の名古屋たちばなと対戦。先発の尾崎は初回、先頭打者に左中間二塁打を許すと、犠打と左前適時打で先制される。二回に1失点、三回にも先頭打者に右前安打を打たれ、1死二塁から右前適時打を浴び3点差となる。中盤以降、尾崎は粘り強い投球で追加点を与えず踏ん張ったが、八回2死から適時二塁打を浴び、4点目を献上。打線も五回裏には大羽が四球で出塁し2死一、二塁と攻め立たが、要所で決定打を欠いた。
最終回、2死走者なしで柴田凌兵選手(3年)が二塁ゴロに倒れ、時習館の夏が終わった。佐藤優平主将(同)は「この仲間とやれて本当に楽しかった。幸せだった」と涙を拭いた。
新チーム発足時に主将を託された。秋は県大会出場を逃し「意見が言えない」自分に歯がゆさを感じていた。転機は今春。チームの状態が思うように上がらない中、佐藤主将は林泰盛監督に「鬼になります」と宣言。気になったことは厳しく指摘するようになった。勝負強い打撃と思い切りのある守備で、背中からチームを引っ張った。
彦坂祐志前監督の教えも支えになった。「ホームベースは家。家に生きて帰ってくるスポーツだよ」。仲間を犠牲にせず、全員でつないで生還し、喜びを分かち合う。それが野球の面白さだという教えは、チームづくりの指針となった。
林監督は「この悔しさは絶対に忘れない。下級生につなげないと3年生に失礼だ。野球は終わっても人生は終わらない」とエールを送った。佐藤主将は「日に日に成長したチーム。もっとやりたかった」と話し、「大学でも野球を続けたい」と語った。
刈谷工科と対戦した渥美農は一回2死から川合が右越え二塁打で出塁。続く伊藤辰が左前打で返して先制した。しかし、その裏と二回に1点ずつ返されて逆転を許し、三回には失策がからんで3失点。五回に中前打の川合を山口が中越え打で返して1点を追加したほか、九回にも2死二、三塁の好機を作ったが及ばなかった。
▽4回戦
○…岡崎…○
豊川
101110000|4
000000000|0
大成
(豊)辻、鈴木将、長坂―上江洲(大)原、加藤、宮田―栗本
○…熱田…○
名古屋たちばな
111000010|4
000000000|0
時習館
(名)百合草、小川、崎、丹羽―青山(時)尾崎―河合
○…刈谷…○
渥美農
100010000|211300000×|5
刈谷工科
(渥)坪井、金子―伊藤辰(刈)伊藤快、鵜飼、齋藤―中西
○…豊田…○
至学館
04030101|9
00000020|2
成章
(八回コールド)
(至)髙栁、小田、加藤、尾﨑―井口(成)成富、河合真、奥村―河合篤
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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