若手経営者らが集う勉強会「吉田塾」(塾長、山本明彦元副金融担当相)は3日夜、第186回例会を豊橋市松山町の山本事務所で開いた。大阪観光局統括官の田中嘉一さんが登壇し、「万博後、IRを見据えた大阪観光局の戦略」をテーマに持論を語った。
田中さんは「日本の国力は落ちているといわれるが、世界から評価される価値は変化している」と指摘。「おもてなしの心や自然への畏敬といった日本人の精神性こそ最大の魅力だ」と力説し、これら目に見えない文化と温泉や相撲、日本酒などの地域資源を掛け合わせ、国内外から人、物、金を呼び込む重要性を説いた。
そのうえで「従来の薄利多売の構造を変え、人材の質と単価を向上させるべきだ」と強調。現在の旅行業界は大手旅行会社が主導権を握り、地方の事業者がマージンを削られ利益を上げにくい構造になっていると指摘し、高度なマーケティング能力を持つ優秀な人材を呼び込み、地域側が主体となって適正な単価を設定し、利益を直接地域に還元できる仕組みが必要だと訴えた。
また、観光の本質は「まちづくり」そのものであり、大阪・関西万博や2030年に開業予定の統合型リゾート(IR)を契機に都市のインフラなどを整えることが、結果的に地域住民の暮らしの向上へとつながっていくと述べた。IRの本質はカジノではなく、世界最高水準の国際会議場などを備え、日本全体へ観光客を送り出す巨大な「送客装置」であるとした。
最後に「豊橋は何もない」といわれることに対し、「名所だけが観光ではない。例えば東海漬物の『きゅうりのキューちゃん』も立派なオンリーワンの資源。日本の地域にこそ、世界を魅了する真価が眠っている」と熱弁した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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