豊橋市は1日、市制施行120周年を記念する式典を「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開いた。1906年8月1日に全国で62番目、県内で2番目の市として産声を上げた。市勢功労者らを表彰するとともに、多くの関係者が節目の年を祝った。
式典には約550人が参加した。オープニングは豊橋少年少女合唱団による「僕らはステキな地球の仲間」と「365日の紙飛行機」の合唱。参加者全員で市歌を歌った。
長坂尚登市長は、吉田藩から豊橋藩への改称、製糸業や軍都としての繁栄、戦争と豊橋空襲による焦土からの復興といった街の歩みを振り返りつつ「豊橋市が大きく発展できたのは、本市の礎を築かれた先人のご労苦、市民皆さま一人ひとりのたゆまぬご努力のたまものです」と感謝した。そのうえで、子どもに優しいまちづくりや交流基盤の整備といった今後の発展に力を注ぐ決意を示した。松崎正尚市議会議長は執行部と連携し、市民の声を市政に反映させていくと述べた。
続いて大村秀章県知事が祝辞を述べた。自動車輸出入で国内有数の拠点を誇る三河港や、強固な農業基盤を持つ同市の役割を「日本の産業を支える重要拠点」と高く評価した。9月に開幕するアジア大会では、豊橋市で野球や空手、テコンドーなどが開催される。「地域とともに大会を成功に導き、日本を元気にしていきたい」と述べた。地元選出の根本幸典農林水産副大臣は、地域の未来を子どもたちにつないでいくことの大切さを語った。
市勢功労者の牧野渉さん、福井直子さん、古関陽通さんのほか、教育、スポーツ、文化の各分野での貢献者に長坂市長が表彰状を手渡した。
記念式典には、パートナーシティーである福島市の馬場雄基市長も駆けつけ、祝辞を述べた。
馬場市長は、前日に長坂尚登市長から友好の品として贈られた「刺し子のネクタイ」を着用して登壇。NHK連続テレビ小説「エール」のモデルとなった古関裕而さんと金子さん夫妻が結んだ縁を回顧した。ドラマ化に向けて福島市で約8万5000人、豊橋市で約7万5000人の計16万人規模の署名が集まった歴史に触れ「民間団体のすさまじいパワーが行政を動かし、パートナーシップ協定へとつながった。これこそがあるべき姿だ」と、市民主導で築かれた絆を高く評価した。
また防災面では、南海トラフ地震発生時には福島県が愛知県を支援する体制が整っているとして、「豊橋の皆さまの安心と安全をわがことのように思い、有事には真っ先に駆けつける」と、支援を約束した。
前日の7月31日には両市長による初の対談もあった。福島市が120周年を迎える来年、東北6県の祭りが集結する「東北絆まつり」が同市で開催される。豊橋市の手筒花火の披露など、文化交流を通じたさらなる連携強化についても前向きな議論が交わされた。
式典の最後には、同市出身のタレント兼俳優の桃月なしこさんに対する「とよはし魅力アンバサダー」への委嘱式があった。
桃月さんは「かわいすぎる現役ナース」として脚光を浴び、SNSの総フォロワー数が100万人を超えるなど、若年層を中心に人気を集めている。
長坂市長から委嘱状を手渡された桃月さんは「生まれ育った豊橋でこのような大役をいただけたことは本当にうれしい」と笑顔で述べた。
同市花田一番町のギョーザ専門店「赤のれん」や、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)が好きだという。「のんほいパークは動物園と植物園、遊園地もあって、すごく広いし、大人でも楽しめる」とPRした。
今は東京に住んでいるが「離れたことで改めて分かった魅力もある。自身の強みであるSNSを通じ、私らしく発信して豊橋を知る人を増やしたい」と決意を述べた。
桃月さんは今後、市のイベントや農産物などの情報を発信するほか、今秋のアジア大会の聖火リレーに豊橋PRランナーとして参加し、市の魅力を広く全国に伝える。
購読残数: / 本
1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
週間ランキング
日付で探す