2009年夏に中京大中京を全国制覇へ導いた大藤敏行監督(64)が、享栄の指揮官として甲子園出場を決めた。その原動力となったのは、教え子らの活躍だ。その一人に、昨夏に甲子園出場を果たした豊橋中央の萩本将光監督がいる。
「私学4強」の一角と称されながらも、30年以上も聖地から遠ざかっていた享栄。「もう二度と、甲子園へ行けないんじゃないか」。2018年秋の電撃就任以降、何度もあと一歩のところで涙をのんできた大藤監督は、当時の苦悩をそう振り返る。
刺激になったのは、昨夏チームを甲子園へ導いた豊橋中央の萩本監督の存在だ。2人は2000年夏に甲子園へ出場した。大藤監督が指揮を執り、萩本監督は一塁手としてプレーした。昨夏、豊橋中央が甲子園出場を決めた際には、大藤監督は「おめでとう」とたたえつつ「自分も頑張らなくては、負けていられない」と強い刺激を受けた。
今大会の享栄は、4回戦以降、準々決勝を除くすべてが3点差以内の接戦で、粘り強く勝ち抜いてきた。投手陣を中心とした守りと、小技を絡めて確実に加点していくスタイル。「派手さはなくても確実な野球。今年は一番、僕らしいチームができた。甲子園でもピンチに強く、チャンスに強い享栄らしい野球をやっていきたい」。力強く語る大藤監督が、再び聖地の土を踏む。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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