【連載】乾く水がめ〈2〉 黄砂の季節も極限まで節水 展示車汚れても「今は我慢」

2026/02/26 00:00(公開)
黄砂などで汚れたフロントガラスを見つめる竹田店長=アップル蒲郡店で
黄砂などで汚れたフロントガラスを見つめる竹田店長=アップル蒲郡店で

 深刻な水不足を受け、東三河の民間事業者も率先して節水に協力している。こうした中、車買い取り、査定サービス「アップル」の東三河エリア各店では、黄砂などの飛散で車体の汚れが目立ちやすい時季にもかかわらず、極力水を使わずに車体を美化するなど、節水に積極的に取り組んでいる。

 

 蒲郡市竹谷町の大通りに面した蒲郡店では、宇連ダムの貯水率が低下した1月頃から、高圧洗浄機の使用を自粛し、ガラスを拭く程度にとどめて水の使用を抑えてきた。現在は商品車や展示車両の洗車に加え、定期的に行っていた店舗ガラスへの水まきも完全に控えている。

 

 竹田裕一店長は「自分の車も洗いたいが洗えない。店の看板である展示車両が黄砂などで汚れたままなのは心苦しい」と胸中を明かす。洗浄できないことへの影響については、「確実と言えないが、オートオークションでの評価が少し下がってしまう可能性もあります」と語る。

 

Xで節水を呼び掛ける(提供)
Xで節水を呼び掛ける(提供)

「断水避けたい」SNSでダムの現状を発信

 

 一方で同店は、1月からX(エックス)での発信にも力を入れる。竹田店長自ら、同店での節水の取り組み紹介のほか、水資源機構が発信する宇連ダムの貯水率の現状と併せて連日のように投稿。多くの人に水不足の現状と深刻さを知ってもらい、節水意識を高めるためのきっかけ作りにつなげている。

 

 竹田店長は「みんなで協力して断水を避けたい。しんどい思いをしないためにも節水を心掛けてもらうよう発信している。やれることは限られているが、小さな行動の積み重ねが困難を避けることにつながると思う」と述べた。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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