東洋大学で箱根駅伝に3度出走した豊川高出身の小林亮太選手(23)が、名門のトヨタ自動車陸上競技部に加入して間もなく1年。「環境が変化し、練習メニューもこれまでとは違ってきた。うまく順応できずに苦しい1年だった」と振り返る。
まず苦しんだのは、練習の質の高さと高密度のメニューだ。学生時代、合宿は主要大会の前に数回行われる程度で、強度の高いポイント練習も週2回だった。しかし実業団では、毎月のように合宿が組まれ、ポイント練習も週3回に増加。「疲労が抜け切らないまま次の練習が来る。心身ともに余裕を失った」と、思うように足が動かない状態に陥った。
転機は昨年11月の中部実業団駅伝だった。Bチームの3区(12・2㌔)に出走したが、36分24秒の区間9位と沈んだ。「全く走れず、自分の取り組みを見つめ直す大きなターニングポイントになった」。どん底で熊本剛監督に相談し、導き出した解は「走る絶対量を増やすこと」だった。負荷の総量を増やすために、月間のジョギングを従来より100~200㌔増やした。同時に、ロードでの対応力を高めるため、スクワットなどのウエートトレーニングや食事管理を徹底し、下半身の強化に専念。「最近、ようやくジョグが楽に感じられるようになってきた」と効果が見え始めている。
地元の強豪を選んだのは「自分を磨きたかったから」だ。五輪経験者も名を連ねるチームのレベルは高く、背中を追う日々が続く。来季の目標はシンプルだ。「まずは練習を完璧に消化すること。それができなければ試合では走れない」。その先に、1万㍍での自己ベスト(28分12秒77)の更新を見据える。「大きな目標を掲げ、今できることを着実に。自分で決めたことを信じ、粘り強く継続したい」と話した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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