【蒲郡市竹島水族館】カピバラの好物「食べてくだ菜」発売|岡崎の就労支援事業所と共同開発

2025/12/26 00:00(公開)
商品をPRする小林館長、杉浦さん、アクト関係者(左から)=蒲郡市竹島水族館で
商品をPRする小林館長、杉浦さん、アクト関係者(左から)=蒲郡市竹島水族館で

 岡崎市稲熊町の就労移行支援事業所「就労サポートアクト」は、蒲郡市の竹島水族館と連携し、乾燥野菜を使った新商品「1(ワン)チャン 食べてくだ菜(さい)-カピバラの大好物を乾燥させちゃいました」を開発した。19日、同館の売店「ミュージアムショップ」で1袋(50㌘)850円で販売を始めた。 

 

 アクトは岡崎市を拠点に、家族の目線で教育サポートや就労支援に取り組んでいる。乾燥野菜は今年3月、農福連携の一環で開発し、道の駅「藤川宿」で販売中だ。また、備蓄品としての普及を目指し、9月には市運営の無料ビジネス相談所「岡崎ビジネスサポートセンター(オカビズ)」の防災展に出品した。

 

 この取り組みを知った竹島水族館の小林龍二館長が「カピバラが食べている野菜と同じだ」と着目。「防災食になり、野菜嫌いな子どもが気軽に食べるきっかけにもなるのでは」と考えたことから11月、長年の知り合いであるオカビズの高嶋舞センター長を通じて共同開発が実現した。

 

三河産野菜を使用 時短調理や防災食にも

 

 商品は、普段館内のカピバラが食べているカボチャや白菜、ニンジン、ブロッコリー、ホウレンソウといった野菜を活用し、産地も三河地方にこだわった。アクトが野菜のカットなどの製造を担う。水が入った鍋に乾燥野菜を入れ、3分煮込むだけで食べられる。ラーメンやみそ汁、焼きそば、鍋の具材として使えるほか、幅広い料理に応用可能だ。

 

 パッケージのデザインは、小林館長や高嶋さん、アクトの関係者が共同で考案。カピバラのイラストや「カピバラの大好物を乾燥させちゃいました」というフレーズに加え、「人間用」の文字を添えたユニークな仕上がりとなっている。

 

 アクトのサービス管理責任者の杉浦真理子さんは「防災に役立ち、時短料理にも使える。ぜひ手にとってほしい」とPRした。小林館長は「カピバラと同じ野菜が詰まった商品を通じ、野菜が苦手な人にもおいしく食べてもらえればうれしい」と話した。

売店に並べられる「1チャン 食べてくだ菜」
売店に並べられる「1チャン 食べてくだ菜」
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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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