渇水が続く豊川用水で20日、緊急対策として豊川本流から直接水を汲み上げる「緊急取水」が始まった。水資源機構豊川用水総合管理所によると、この措置は「平成の大渇水」(1994年)の翌年に実施して以来31年ぶり。
豊川市内の三上橋付近で同日午前9時、これまで豊川下流の維持流量として流していた水の一部をポンプでくみ上げる作業が始まった。現場には全長10・75㍍の巨大ポンプ車で作業した。
職員が操作ボタンを押すと、ごう音とともに川岸に敷設された何本もの太いホースを通じて水が送られた。高低差約60㍍先の牟呂用水へと送られ、東部幹線水路を経由して各地へ届けられる。
水源地では昨年7月以降、記録的な少雨に見舞われている。特に今年1月の宇連ダム地点での降水量はわずか1㍉(平年比2%)という異常な少なさを記録した。20日午前0時時点での全貯水率は12・0%、主力の宇連ダムは2・6%まで低下した。19日には豊橋市や豊川市など地元自治体の職員ら12人が集まり、13年ぶりとなる緊急対策会議が開かれ、今回の措置が決定した。これまでは3月中旬にもダムが枯渇する恐れがあったが、緊急取水で同下旬まで「延命」できる見通しだという。
水資源機構豊川用水総合管理所上野英二副所長は「今対策しなければ、極めて厳しい状況に陥る。蛇口をこまめに閉めるなど、一人ひとりができる節水に協力してほしい」と訴えた。
豊川用水では農業用水と工業用水が40%、水道用水が20%の節水となっている。
購読残数: / 本
1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
週間ランキング
日付で探す