3月19日に開幕するセンバツの出場32校が発表された。昨秋の東海大会を制した中京大中京が5年ぶり33回目の出場を決めた。新城市の中学硬式野球「新城ベアーズ」出身の渡邉竜源選手と太田匠哉選手が聖地に挑む。
名古屋市昭和区の同校では午後4時頃、東海地区の最初の1校として校名が読み上げられた。緊張の面持ちでスクリーンを見つめていた選手たちは一気に表情を緩ませ、喜びを爆発させた。
渡邉選手は「甲子園に出られるんだと実感が湧いた」と喜んだ。中学時代は主将としてチームをまとめ、3年夏には太田選手とともに世界少年野球大会の中日本代表に選ばれた。高校では昨秋からベンチ入りしたが、県大会準決勝の東邦戦では4打数無安打。「チームに貢献できず人生で一番悔しい思いをした」と振り返る。その後はスタメン落ちが続くが、走攻守でアピールし、本番ではレギュラー奪還に燃える。
太田選手は、秋の県大会以降に主戦候補として台頭した。高橋源一郎監督は「直球のスピードがどんどん上がっている」と目を細める。左腕から角度のある130㌔台後半の速球にチェンジアップを織り交ぜる投球は、同校で臨時コーチを務めた元中日ドラゴンズの荒木雅博さんも「チーム随一」と評するほどだ。
1年秋から肘や股関節のけがに泣き、母に「辞めたい」と漏らした夜もあったが「まずは頑張りな」という母の言葉で再起。ウエートトレーニングで体重を10㌔近く増やし、足を上げるタイミングを変えるなどフォーム改良にも着手した。明治神宮大会の神戸国際大付戦では2番手で2回と3分の1を投げて2失点。「緊張したが楽しもうと思った。悔いは残るが良い経験になった」と前を向く。
故郷の恩師も温かく見守る。今月1日に豊橋市内で開かれた祝賀会で、新城ベアーズの荒木晋二監督は「甲子園は誰もがミスをする。恐れずに思い切ってプレーしてほしい」とエールを送った。太田選手については「入学時は細身だったが、よくここまで来た」と努力をたたえ、渡邉選手については「抜群のキャプテンシーがある。大事な場面で失策することもあったが、野球がうまい」と明かした。
60年ぶりの優勝が目標だ。渡邉選手は「攻守でチームに勢いをもたらしたい」と話し、太田選手は「内角のクロスファイヤーで打者を抑えたい」と意気込む。組み合わせ抽選会は3月6日。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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