豊橋青年会議所は2日夜、豊橋市民センターカリオンビルで、住民投票で事業継続の賛否を問うこととなった市の「多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリア整備運営事業」について考える合同説明会を開いた。事業継続に賛成と反対の市民グループ代表が説明した。
この日は投票権を持つ市民ら約130人が聴講に訪れた。二つの部屋に分かれ、賛成派と反対派の各代表は各部屋を移動して説明した。
賛成派「新アリーナを求める会Neo」の小林佳雄代表は「新アリーナは世間で批判されるような単なるハコモノではない。スポーツやライブなどのイベント、見本市やコンベンションなど多様な機能と可能性が詰まった宝の箱だ」と主張した。さらに「若者が夢を持って豊橋に居続けようと思えるまちに生まれ変わる好機だ。60年前の新幹線開通以来のインパクトで、これを逃せば数十年待っても取り戻すことはできない」と訴えた。
反対派は「東三河くらしと自治研究所」の鈴木正廣氏と「豊橋公園の緑を未来につなぐ会」の藤田茂樹氏が、豊橋公園とアリーナを巡る経緯や計画の問題点を挙げた。鈴木氏は、230億円の事業規模やトータル80年間の総費を明示していない▽臨海部へ新築移転する野球場▽アクセス問題―などの問題点を指摘した。藤田氏は「計画策定を急ぐあまり、公文書の不正などが明らかになった」と市民らの再考を促した。
住民投票条例が可決した5月15日から約1カ月半。これまでの運動について、小林氏は「数多く人前で説明した。住民投票は反対に振れやすい性格から、まだ大きな危機感を抱いている」と述べた。藤田氏は「今後は投票呼び掛けが制限される。機運を盛り上げる時なのに残念だ。今後は個人で客観資料に基づいた説明を続けたい」と話した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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