【連載】「剣理人倫 我外皆師」〈51〉「新しい気づきが得られる夏休みに」

2025/07/26 00:00(公開)

 7月も後半になると、夏休みの予定を計画すると思います。サザエさん一家の子ども達のはしゃぎぶりは郷愁を誘います。

 

 私は最近飛行機に乗る機会はないですが、整備士の皆さんが出発時に手を振って見送るのは「楽しく安全にいってらっしゃい」という気持ちの表れだと思いますが、自分で気づき・考え・行動しているのが素晴らしいです。そうすればまた新しい気づきが得られます。ぜひこの休みは日頃の悩み事などを忘れ、新たな気づきが得られるようにしたいですね。

 

 それにはデジタルデトックスに取り組む必要があります。毎日パソコンに向かい移動中もスマートフォンを使っていると、我々の脳は情報が入って出るだけという蓄積されない通過点のようになってしまいます。休みの時だけでも意識的に機器から離れて自然を楽しみ、人と向き合って語る時間を取ってみてはいかがでしょうか。

 

 普段できないことをやるのも休みの醍醐味(だいごみ)です。スマホに依存していると人との付き合いが希薄になります。人間社会というのは情報伝達だけで成り立っているのではなく、人と会って心を通わせる会話を交わすことで成り立ちます。しかしスマホによってそれらをしなくても過ごせるようになってしまいました。会話の重要性を物語る話ですが、グラハム・ベルが電話を発明したときに友人に送った第一声は「こっちへ来てくれ、話がある」だったといいます。

 

 それと最近人々があまり考えなくなったと言われる理由は、考えなくても特に問題なく過ごせるのと、ネット社会だからパソコンやスマホ画面とにらめっこばかりで人との直接交流が途絶えたからです。だから情報量は飛躍的に増えたが読書時間が激減しました。学校で生徒と話していると驚くほど色々なことを知っていますが、芸能人やスポーツ選手の話題ばかりです。

 

 読書の効用はその中身から刺激を受けることと、読書行為そのものが考えることになります。人によって夏休みの有無や時期が違うと思いますが、有意義な時間となりますように。万博ではスマホは必需品でした。

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