【まとめ】豊橋新アリーナ計画のここまでを振り返る|住民投票は「賛成多数」で決着

2025/07/16 00:00(公開)

 豊橋市の「多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリア整備運営事業」の事業継続の賛否を問う住民投票は、第27回参院選と同じ20日投開票となる。事業継続と中止で揺れた新アリーナ問題のここまでを振り返る。

 

【豊橋市新アリーナ】住民投票は賛成多数で結了、長坂市長「重く受け止める」

 

【1】佐原市政:新アリーナ構想の始まり

 

2017/04/30

豊橋市のアリーナ構想が一歩前進

 豊橋市が進めている新アリーナ構想が一歩前進した。先月には、佐原光一市長が政府の未来投資会議で構想を説明。国はスポーツや農業関係の施設等を2025年までに全国20カ所を整備する方針で、関係者の中には豊橋の新アリーナ計画が国の整備計画に採択される可能性が高いと見る向きもある。一方で建設実現には市民の盛り上がりが不可欠で、現状では欠けるとの声も出ている。続きはこちら

 

2020/10/20

「新アリーナ構想」豊橋市長選出馬予定3氏の見解

 豊橋市が豊橋公園に建設を計画している「新アリーナ」構想について、市長選(11月1日告示)に立候補を予定している3氏がそれぞれの見解を表明した。市民有志「新アリーナを求める会」(川西裕康共同代表)が公開質問状を出していた。現職の佐原光一氏は「豊橋公園で、ただちに建設する」。新人で県議の浅井由崇氏は「他の場所で、時期は見定めて」、弁当販売業の鈴木美穂氏は「構想は反対。中止する」と回答した。続きはこちら

 

【2】浅井市政:「白紙に戻す」を公約に浅井市長が当選したが…豊橋公園での新アリーナ建設本格化

 

2020/11/09

豊橋市長選 新人・浅井氏が初当選

 任期満了に伴う豊橋市長選は8日投開票され、無所属新人で元県議会議員の浅井由崇氏(58)が、現職の佐原光一氏(66)と新人で弁当販売業の鈴木美穂氏(46)を破り初当選した。投票率は43・14%で過去最低だった前回を13・32ポイント上回った。浅井氏は既存政党の推薦は受けず、市民有志の組織で初めての市長選に挑んだ。4選を狙う現職への多選批判に加え、豊橋公園を整備候補地とする新アリーナ構想にも反対を唱えた。続きはこちら

2022/05/31

豊橋公園は防災拠点にも 新アリーナ建設本格化へ

 豊橋市が前市長時代から検討を重ねてきた「多目的屋内施設」(新アリーナ)の建設候補地は、豊橋公園に決まった。一度は事業者選定までこぎつけながら、協議対象者との条件交渉で中断。市長選でも争点の一つになるなど、市民の間でも賛否が分かれていた。続きはこちら

 

2022/05/31 

新アリーナは豊橋公園に

 豊橋市の浅井由崇市長は30日の記者会見で、「多目的屋内施設」(新アリーナ)の建設候補地を豊橋公園(今橋町)にすると発表した。関連市場調査の中間報告を踏まえ、5000人収容を施設とした。民間資金やノウハウを活用するPFI方式を採用、アリーナ事業で先行する県の知見や財政支援も受ける。地元のプロバスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」にも、ハードの課題解決で次のチーム強化に弾みがつきそうだ。続きはこちら

 

2022/12/20

新アリーナ建設是非の住民投票条例制定へ署名簿提出

 豊橋市が豊橋公園で建設を目指す多目的屋内施設(新アリーナ)について、建設の是非を問う住民投票の条例制定を求める住民団体が19日、1万7000筆余の署名簿を市選挙管理委員会に提出した。審査や縦覧を経て条例案を市議会に提出するのは2月の見通し。市選管によると条例制定の直接請求は初という。続きはこちら

 

2023/02/28

豊橋市議会で住民投票条例を否決

 豊橋公園への「多目的屋内施設」(新アリーナ)建設をめぐり、市民団体がその賛否を問う住民投票条例の制定を求めた件で、市は27日の市議会3月定例会に議案を提出した。即日採決し、賛成少数で否決された。続きはこちら

 

2023/06/01

豊橋球場廃止で跡地へ新アリーナ建設

 豊橋市は5月31日、豊橋公園(今橋町)で建設を目指す「多目的屋内施設」(新アリーナ)の整備基本計画案の中間報告を発表した。公園内の豊橋球場を解体し、跡地に建設する。候補地が河川の浸水区域に含まれた問題に端を発する計画策定の遅れなどから、市は完成時期を2027年度中と見込んだ。2日の市議会委員会の審査会で説明する。続きはこちら

 

2024/02/11

新アリーナ住民投票条例案を再び否決

 豊橋市議会臨時会は9日夜、豊橋公園での「多目的屋内施設」(新アリーナ)建設について賛否を問う住民投票の条例制定案を賛成少数で否決した。公園内での建設に反対する市民団体が署名活動を踏まえ、1月の直接請求を受け提案した。意見陳述に立った請求代表者は10人、質疑した市議は12人にのぼり、修正案の審議も含め開会から8時間余りを経て採決に至った。続きはこちら

 

2024/07/02

豊橋市とスターツなどのグループが基本協定を締結 新アリーナ整備へ

 豊橋市は1日、豊橋公園で計画する「多目的屋内施設」(新アリーナ)と公園東側エリア整備・運営事業で、スターツコーポレーション(東京都中央区)を代表とする落札者グループ各社と28日付で基本協定を結んだと発表した。併せて、識者らでつくる審査委員会の講評も明らかにした。続きはこちら

 

2024/10/11

豊橋公園東側エリア整備・運営事業で豊橋球場解体

 豊橋市は、多目的屋内施設(新アリーナ)など豊橋公園東側エリア整備・運営事業のため、15日から豊橋球場の解体や周辺樹木の伐採工事を始める。来年3月末まで。続きはこちら

 

【3】長坂市政:契約解除進める新市長当選…紆余曲折、最終決着は住民投票へ

 

2024/11/11 

【豊橋市長選】豊橋市長に長坂氏 新アリーナ契約解除を公約に初当選

 任期満了に伴う豊橋市長選は10日投開票され、無所属新人で元市議の長坂尚登氏(41)が4万5491票を獲得し、いずれも無所属で現職の浅井由崇氏(62)、新人の近藤喜典氏(45)と蔵地雅彦氏(65)を破り初当選した。投票率は43・43%で、前回を0・29㌽上回った。長坂氏は既存政党など組織の推薦は受けず、市議時代からの支持者を中心とする市民有志の後押しで選挙に挑んだ。市が豊橋公園に建設する多目的屋内施設(新アリーナ)の計画を巡っては市議会で一貫して反対を唱えており、浅井氏の「公約違反」を主張した。市長選への出馬会見で契約解除を公約に掲げた。続きはこちら

2024/11/13

逸失利益も市が負担 「契約解除」どうなる豊橋新アリーナ〈上〉

 10日投開票された豊橋市長選は、豊橋公園で多目的屋内施設(新アリーナ)を核とする事業計画を巡り、契約解除を訴える長坂尚登氏(41)が推進を唱える現職と新人を抑え初当選した。長坂氏は当選後、報道陣の取材に契約解除はすみやかに進めると繰り返す。一方で建設賛成の有権者を中心に、SNSも含め反対の機運が日増しに高まっている。続きはこちら

 

2024/11/14

どうなる豊橋新アリーナ〈下〉 三遠ネオフェニックスのファンらも動向注視

 新アリーナ契約解除を掲げる長坂尚登氏(41)が豊橋市長選で当選したとの一報に、市内を拠点とするプロバスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」の多くのファンは衝撃を受けた。バスケットボールBリーグは12日、2年後に内定していた国内最高峰の新リーグ「Bプレミア」への参入が白紙となる見解を示した。SNSでは連日、市長選の結果を悲しむ投稿が市内外から寄せられている。一方、長坂氏に再考を促そうとする動きも見え始める。続きはこちら

 

2024/11/18 

【質疑応答】豊橋新市長、新アリーナの契約解除通知を指示

 豊橋市の長坂尚登市長が18日、就任後初の定例記者会見で、豊橋公園東側エリアと多目的屋内施設(新アリーナ)の整備運営計画について公約通り、契約解除へ向けた通知を指示したと明らかにした。契約解除やその影響などに報道陣の質問が集中した。長坂市長は「選挙結果を以て有権者の信任を得た」と主張した。続きはこちら

 

2024/12/03

【豊橋新アリーナ】継続求める署名13万人 市民団体が市議会へ提出

 豊橋市の長坂尚登市長が中止を掲げる豊橋公園東側エリアと新アリーナ整備計画について、市民有志らでつくる「豊橋新アリーナを求める会」は3日、市議会に計画継続を求める請願書を提出した。併せて市民らが寄せた13万4000筆を超える署名簿も添えた。今後は付託先の総務委員会で審議し、20日の本会議で採決する。続きはこちら

 

2024/12/27

【豊橋新アリーナ】建設契約解除は市議会の議決必要に 改正条例案可決

 豊橋市議会12月定例会は最終日の26日深夜、緊急動議で提出された「豊橋市議会の議決すべき事件を定める条例」の一部改正案を賛成多数で可決して閉会した。市議会の議決を経て結んだ契約について、解除する時も議決を要するとする内容。自民など提案者によると「多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリア整備運営事業」の契約も対象となる。続きはこちら

 

2025/01/06 

【豊橋新アリーナまとめ】改正条例で解約手続き停止へ 長坂市長の対応は?

 昨年12月26日の豊橋市議会12月定例会で、従来は市長の決定事項だった契約解除を新たに議会の議決案件とする条例改正案を可決した。長坂尚登市長が計画中止を掲げる多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリア整備運営事業も対象に含まれた。契約解除への協議を申し入れた長坂市長の方針に今後、この条例がどんな影響を及ぼすのか。続きはこちら

 

 

2025/02/27

【豊橋新アリーナ】継続求める請願、長坂市長の議会報告は“ゼロ回答”

 豊橋市議会3月定例会は26日の本会議で、昨年12月定例会で豊橋公園での新アリーナ関連事業継続を求める請願を採択したのを受け、長坂尚登市長がその後の事務処理経過や結果を報告した。長坂市長は市長選結果の尊重を理由に「現時点で契約継続は検討していない」と述べた。請願提出者らは議会後の会見で「不誠実で無責任な、問答無用のゼロ回答」と憤った。続きはこちら

 

2025/05/16

【豊橋新アリーナ】住民投票条例案が市議会で可決 参院選と同日に

 豊橋市議会臨時会は15日、多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリア整備運営事業の継続賛否を問う住民投票条例案を可決した。自民や公明など5会派と、新しい豊橋が提出した2案を審議し、賛成多数で自公案を選んだ。投票は7月の参院選投開票日と同日とした。続きはこちら

 

2025/06/05

フェニックス岡村社長「メッセージ出す時」 豊橋公園再整備と住民投票について発言

 プロバスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」を運営するフェニックスの岡村秀一郎社長は5日夜、新アリーナを巡る住民投票(7月)について「豊橋の選択とフェニックスの未来は重なる」と述べた。豊橋市の「ホテルアソシア豊橋」であったサンクスパーティーでの発言。フェニックスの社長が豊橋公園東側エリアの再整備と住民投票について発言したのは初めて。続きはこちら

 

2025/06/20

【豊橋新アリーナ】ネクストパークが市民に初の事業説明 30年で1100億円の恩恵

 新アリーナと公園再整備事業の事業者「豊橋ネクストパーク」の構成企業が19日夜、事業継続を推進する市民団体「新アリーナを求めるNeo」のシンポジウムで登壇し、市民らに初めて事業について説明した。これまで市が公表した基本計画や事業概要などにはなかったアリーナがもたらす経済効果にも触れ、事業期間30年で1100億円の恩恵があると明らかになった。続きはこちら

 

2025/07/01

【豊橋新アリーナ】住民投票あす告示 参院選同日で運動制限も 賛成・反対市民ら最後の訴え

 豊橋市の「多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリア整備運営事業」について事業継続の賛否を問う住民投票は3日告示される。参院選と投開票(20日)が重なるため投票を呼び掛ける運動はできない。街頭では最後の呼び掛けをする市民でにぎわった。続きはこちら

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