豊橋市の長坂尚登市長が中止を掲げる豊橋公園東側エリアと新アリーナ整備計画について、市民有志らでつくる「豊橋新アリーナを求める会」は3日、市議会に計画継続を求める請願書を提出した。併せて市民らが寄せた13万4000筆を超える署名簿も添えた。今後は付託先の総務委員会で審議し、20日の本会議で採決する。
求める会によると署名は11月14日から今月3日午前まで募り、20日間で目標の10万筆を大きく超える13万4083筆まで達した。うち、豊橋市内は5万8931筆、市外からは7万5152筆。東三河全体では約7万筆だった。ほか、北海道から沖縄まで全国から5000筆余りを集めた。
この日は会の川西裕康共同代表らが市役所を訪ね、伊藤篤哉議長に請願書を手渡した。併せて継続を望む「民意の証」としてダンボール9箱に入った署名簿も託した。
求める会は2020年にも同様の請願書を署名簿2万8270筆とともに提出した。今回は2週間余りで予想を大幅に上回る賛同を集めた。川西共同代表は「アリーナ問題への関心と計画継続を求める市民の声の高まりが数字に表れた。今回の市長選での結果を踏まえ、自らの思いを託す市民が増えたと思う」との認識を述べた。
計画中止を掲げる長坂市長に対しては「市長選の民意を得た当選は尊重したい」としつつ「アリーナは市民に必要な財産だ。継続を求める多くの声と気持ちを理解してほしい」とした。
伊藤議長は「短期間で13万余の賛同を集めた市民の関心の高さと民意の重さを尊重し、議案として慎重に審議する」と述べた。
請願提出に先駆けて開かれた市長定例記者会見で、13万余りの署名が集まったことについて「市議会へ提出して審議されることなので、コメントする立場にはない」と述べた。
請願書提出の様子は公式YouTubeからチェック
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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