豊川市は10日、バスの運転手不足対策や運行ノウハウの蓄積のための自動運転バス実証実験の出発式を同市の商業施設「イオンモール豊川」で開いた。11日から実証実験を開始予定だったが、10日午後の試乗会で接触があり、11日の実験は休止を決めた。再開日は未定。
当初は11~26日の16日間、運転士が乗務し、必要に応じて操作する「レベル2」で運行する予定だった。区間は豊川駅とイオンモール豊川を結ぶ5・7㌔で1日5往復する計画を立てた。
10日午後にイオンモール駐車場出口の精算機の雨除けの屋根に、バスの上部に取り付けられたカメラが接触した。屋根やカメラの破損はなく、バスが運行できなくなる状況ではないが、警察など関係機関と協議する。市では実験を継続する意向を示しており、協議終了後に速やかに再開を目指すという。
出発式で竹本幸夫市長は「豊橋では昨年、バスの運転手不足で減便になった地域があり、豊川でも危機感を持っている。最終的には運転手がいなくて済むレベル4の運行を目指していきたい」とあいさつ。大嶽理恵衆院議員、藤原宏樹県議らが祝辞を述べた。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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