道の駅とよはしが「子育て応援駐車場」 広い区画、妊産婦も安心

2025/12/11 00:00(公開)
◯部分が設置場所(いずれも提供)
◯部分が設置場所(いずれも提供)

 豊橋市の「道の駅とよはし」東側駐車場内にこのほど、「子育て応援駐車場」2区画が設置された。国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所の協力で、県内の直轄一体型「道の駅」として初の設置となった。全国的に見てもまれな取り組みだ。

 

 子育て応援駐車場は、妊婦や乳幼児を連れた利用者が、ベビーカーの乗降や荷物の出し入れを安心して行えるよう、広めの駐車スペースを確保した区画である。道の駅とよはしのこの駐車場は、メイン施設である「あぐりパーク食彩村」からは離れているが、利用者は昇降機付き地下通路を通り、安心して道の駅の利用が可能となる。

 

 道の駅とよはしは、道路管理者である国交省による休憩施設・情報提供施設と、豊橋市が出資する第3セクターによる地域振興施設などを一体的に整備した直轄一体型施設だ。昨年度は年間来場者数227万人を突破し、県内の「道の駅」として6年連続集客数1位を誇る。今年3月の名豊道路全通を契機に、来場客がさらに増加する中、今回の駐車場設置を含めたサービス向上への取り組みを進めている。

 

 豊橋市は、子育て世代の支援策として、今年6月から「子育て応援駐車場整備促進事業補助金」を運用している。子育て応援駐車場を整備する市内の店舗などの事業所を有する法人や個人に対し、整備費用の一部を補助するものだ。補助事業の必須要件には、舗装面や壁面などに子育て応援駐車場であることを視認できる表示をすること、駐車区画をアスファルトやコンクリートなどで舗装することが定められている。

 

 また推奨要件として、駐車区画の幅と長さを十分に確保し、妊産婦らが安心して乗降でき、ベビーカーなどの積み降ろしが円滑に行えるスペースを持つこと、店舗などの出入り口付近に設け、段差がないことなどが挙げられている。

 

 補助額は、補助対象経費の2分の1(上限額は1補助対象者につき1年度あたり10万円)だ。駐車区画の拡張に伴う区画線や車止め、マークなどの表示、看板の設置、既存資材の撤去費用などが補助対象となる。

子育て応援駐車場の2区画
子育て応援駐車場の2区画
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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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