豊橋市の長坂尚登市長が18日、就任後初の定例記者会見で、豊橋公園東側エリアと多目的屋内施設(新アリーナ)の整備運営計画について公約通り、契約解除へ向けた通知を指示したと明らかにした。契約解除やその影響などに報道陣の質問が集中した。長坂市長は「選挙結果を以て有権者の信任を得た」と主張した。
主な質疑応答は次の通り。
―市政運営の抱負、市民へのメッセージは。
◆楽しい子ども時代を過ごせるまちづくりを進める。つらい思いや寂しい気持ちを抱える子を一人でも減らしたい。豊橋市政がどうなるかを見守ってもらい、市とともに施策などを作り上げたい。多くの市民に市政に関心を寄せてもらうことを願いしたい。
―新アリーナ計画の契約解除へ意思は変わらないか。
◆契約解除に向けた手続きに入るよう、関連部署の多目的屋内推進室に事業者への通知を指示した。正式解除へ向けた日程は事業者の反応などで変わる。今後のスケジュールは具体的に示す段階ではない。
―アリーナ計画に反対する理由は。
◆4年前の選挙で前職は「白紙に戻す。公園以外でつくる」との公約を守らず事業契約まで結んだ。選挙結果が反映されなかった点を問い直すためだ。
―計画中止に伴う事業者への損失補償は。
◆特定事業契約書にある損失補償対象は、PFI法第30条に基づく公共施設運営権者とされている。現段階でこの運営権が設定されておらず、契約書にある条文の有効から精査したい。折り合いがつかないなら裁判所の仲介もあり得るのではないか。
―計画中止に伴う損失補償はそれだけが無駄になるとの批判がある。
◆その金額で現在の豊橋公園を守れる。
―三遠ネオフェニックス関係者が面会を申し入れており、試合会場の盛り上がりも見てほしいと望んでいる。
◆どこかのタイミングで会えたらと思う。調整がつけば試合会場に行くこともある。ただし選挙結果は重く受け止めるべきだ。
―市議会は契約に同意している。今後はどう協議していくか。
◆他の件も含め議会の理解と協力がなければ進まない。アリーナ関連の説明は今後検討する。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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