蒲郡市の竹島にある八百富神社で、巳(み)年に合わせた御開帳「弁財天開扉拝観」が3~5日に開かれる。市川典明宮司は「6年ぶりの拝観になります。この機会にご利益と福をもらい、幸せになってほしい」と話す。
神社は弁財天(市杵島姫命=イチキシマヒメ)を祭っている。蒲郡を開拓したといわれる歌人の藤原俊成が、土地の開発の成就を祈願し、琵琶湖の竹生島から勧請したと伝わる。約300年前の地誌「三河雀」では「日本七天女」の一つとして挙げられている。
御開帳は弁財天の神使が白ヘビとされることに由来し、亥(い)年が「中開帳」、巳年を「大開帳」として6年ごとに開いている。今年は大開帳にあたり、祭りなどの各種行事が執り行われている。
拝観では市指定文化財「木造弁財天像」を見ることができる。普段は本殿に祭られていて目にすることはできないが、御開帳は間近で拝める絶好の機会となっている。
本像は室町時代(16世紀)に作られたとされる。高さ16㌢で台座までをヒノキの一材から彫り出され、やや下ぶくれの表情やしのぎ立った衣文が表現されている。1957年に市の文化財に指定された。
拝観時間は午前10時~午後3時。拝殿でおはらいを受け、身を清めた後、1人ずつ見ることができる。拝観には1000円が必要。
また、本社の八百富神社と境内にある末社の八大龍神社の限定御朱印を頒布している。八百富神社には「式年大祭」の文字と弁財天の絵が、八大龍神社には龍神と波の絵が添えられている。御朱印は書き置きのみ。いずれも400円。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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