純チョコレート菓子「ブラックサンダー」の製造販売で知られる有楽製菓は20日、豊橋市原町の「豊橋夢工場」で昨年末完成した第2工場で、工場見学もできる直営店「ブラックサンダーワク・ザクファクトリー」を報道向けに公開した。増産対応と見学も楽しめる観光向けの誘客も期待される。一般には27日公開。市は同日付でブラックサンダーを観光アンバサダーとして委嘱した。
新工場は昨年12月操業を始めた。今後の増産対応のほか工場見学の要望にも応えた。過去の1期工事で75億円、今後の第3期工事までに100億円を投じる計画だ。
工場見学コースはガラス張りで製造ラインを公開。クッキーにチョコをまぶしたり、菓子の長い列を「ザクザク」と切断する様子が見られる。直営店と見学可能なラインをつなぐ通路には、ブラックサンダーを模した巨大モニュメントや、原材料と同じ目線で製造工程を体感できる映像コンテンツなどが楽しめる。
第2工場は年間最大150億円分の生産能力がある。 既存の第1工場と合わせてブラックサンダーなら年5億2000万本分生産可能。高速包装や搬送用ロボットを備え、大幅な省力化や作業効率で生産性は1・7倍に高まった。今後は第3工場まで設備投資を計画し、世界市場の開拓と併せて将来的には売上規模を300億円まで伸ばしたい考えだ。
併設店舗は既存商品のほか、スカジャンや靴下など新たなオリジナルグッズも並ぶ。詰め放題は袋サイズやルールの一部を改めた。
観光アンバサダー就任式では、島村喜一副市長が河合辰信社長に委嘱状を手渡した。看板商品のブラックサンダーの製造工場で、新たな観光誘客が期待できることから委嘱した。市の観光アンバサダーは、ミュージシャンGENさん(40Limited Sazabys)に続き2例目、菓子への委嘱は初。
河合社長は「おなかと心を満たす菓子の魅力を世界に発信したい。地元小学生がものづくりの楽しさを学んだり、カカオ生産に関わる子の労働環境などSDGsを考える取り組みなど、地元向けの企画も検討中だ」と意欲を見せた。
同社は本社が東京都内だが、創業者が田原出身で、歴代社長の出身地でもある豊橋市内にブラックサンダーの生産拠点を置く。1994年の発売から累計出荷数は19億本を超えた。
一般向けの工場見学は予約が必要。同社ホームページの施設特設サイトから申し込める。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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