豊橋署の橘英樹副署長は21~22日、特殊詐欺対策をテーマに豊橋市役所講堂で講演した。市内で偽造した警察手帳を用いて警察官をかたり、金をだまそうとする手口が横行しているという。橘副署長が偽警察官の画像をスクリーンに映しながら実際の音声を聞かせ、生々しい詐欺の手口を紹介した。
警察官をかたる詐欺の手口は、警察官を装う犯人側が電話やショートメッセージで通話相手にかけられている嫌疑などを伝える。次いでLINEなどに誘導し、偽の警察手帳や逮捕状の画像を送る。ビデオ通話で銀行口座や携帯電話が犯罪に使われていると不安をあおり、捜査のためと称して現金を振り込ませる流れだ。
今年の管内の特殊詐欺の認知件数は5月末までに8件あり、被害額は2233万円と減少傾向。だが「『被害が家族に知られるのは恥ずかしい』と被害届を出さない人もいる」といい、数字に表れない被害もある。昨年に全国で発生した特殊詐欺のうち20~50代が半数以上を占め「所得が多い層が狙われている。自分には関係ないということはない」と警鐘を鳴らした。
最近は、転送システムで県警や豊橋署の電話番号を表示させたり、「LINEで捜査として体の特徴を確認したい」などとして、女性に服を脱ぐように指示したりする手口も確認されており、「日々巧妙化するさまざまな手口を知ってほしい」と力説した。
対策法については、国際電話の着信拒否設定や、「0110」で終わる番号などを自動で拒否する機能を紹介。国際電話の着信拒否設定の手続きをサポートするブースを設置した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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