高齢者を狙った特殊詐欺の被害をなくそうと、豊橋落語天狗連(てんぐれん)の微笑亭さん太さんが5月31日、豊橋市駅前大通2の呉服店「ヒツジ屋」で防犯落語を披露した。警察官や行政職員らをかたる「還付金詐欺」の被害が市内で急増しており、客席の約60人は熱心に耳を傾けた。
今年の豊橋署管内では4月末現在、特殊詐欺2件が発生し、被害額は約300万円。いずれも還付金詐欺だった。5月は暫定値で4件確認されており、増加傾向にある。今回は、被害防止のやめにヒツジ屋が企画、豊橋署が協力した。
さん太さんは軽快な語り口で、詐欺の手口や対策などを解説した。「最近は+から始まる電話が多い」「LINEに友達登録させ、動画で警察手帳を見せて信じさせる」などの傾向を話した。
その後、目の前で事件を見ているかのような臨場感で、犯人役と被害者役の1人2役でキャッシュカード詐欺盗やATMで詐欺に遭う様子を実演。しゃれや方言をちりばめ観客を笑わせた。弾屋喜苦さんが曲芸「大神楽」や落語を披露した。
同市花園町の前田哲宏さん(73)は「防犯講話だと堅苦しいが、落語だとだまされるポイントを分かりやすく説明してくれる。自分も気をつけたい」と話していた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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