「意味が分かると怖い話」シリーズで若年層を中心に爆発的な人気を誇るホラー作家の藤白圭さんと、緻密な分析と独自の考察で熱狂的な支持を集めるYouTubeチャンネル「THCオカルトラジオ」のキムラさん、トモさんが対談した。怪談ブームが再燃し、語り手や表現の手法が多様化する昨今。実体験としての怪異との遭遇から、コンプライアンスの波にあらがいながらも、ファンをあっと驚かせるコンテンツ制作の舞台裏までを語り合った。
―お互いの印象を教えてください。
トモ 藤白先生の「意味が分かると怖い話」などの著作は、自分たちの動画でも紹介させていただいています。読者に「この答えしかない」と思わせる納得感のある「オチ」の付け方は、本当に素晴らしい技術だと尊敬しています。
キムラ SNSのアイコンの印象から、実際にお会いするまでは勝手に「同世代の男性」だと思い込んでいました。
藤白 私も「オカルトラジオ」を拝聴しています。一つの話に対して、メンバー3人がそれぞれ異なる視点で多角的に考察されるスタイルは非常に面白いですね。
―「オカルトラジオ」の結成のきっかけを教えてください。
トモ 僕たちは活動を始めて今年で8年目になります。きっかけは、地元の豊橋市にあったクラブで、僕とキムラさんが一緒に働いていて、もう一人のメンバーケースケと僕が先にオカルトラジオを考え、後に木村さんを誘いました。名前も当時のクラブスラングから来ています。地元の豊橋を「THC」と呼んでいたので、そのノリで「THCオカルトラジオ」と付けました。
―現在まで、配信スタイルに変化はありましたか。
トモ 基本的には台本や事前の打ち合わせもほぼなしというスタイルを8年間ずっと貫いています。この話をしようと決めたらすぐに収録を開始して、そのままの空気感でしゃべり始めます。活動当初はYouTubeの規約が今よりずっと緩く、自由な表現ができました。しかし、年々厳しくなる規約に合わせて、刃物や血の描写を控えたり、刺激的な言葉をマイルドなものに変換したりと、プラットフォームとの戦いは今も続いています。それでも、はやりのショート動画に乗るのではなく、自分たちの原点である「作業用BGM」として、じっくり楽しめる長尺コンテンツを自分たちのペースで配信し続けています。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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