新城市門谷で徳川家康をまつる鳳来山東照宮の宮司に県立豊橋東高校の前校長の鈴木敏夫さん(60)が就任した。先代宮司の父道人さん(92)の後任として、役職定年を機に神職に専念することを決断した。
鳳来山東照宮は、三代将軍家光が家康をまつるために造営した。1953年に本殿、拝殿、幣殿、中門、水屋、左右透塀が国の重要文化財に指定された。2022年1月には「黒漆金銅装宮殿(くろうるしこんどうそうくうでん)」など7件が県指定文化財になった。市は同3月に太刀など43点を、23年3月に家康の肖像画2点を有形文化財に指定している。
鈴木さんは旧鳳来町で生まれ育った。07年に神職の資格を取得、学校行事の傍ら権禰宜(ごんねぎ)として道人さんや東照宮の祭事を手伝った。「赴任先の先輩教員らの理解のおかげです」と振り返った。
教員は63歳まで続けられるが、宮司に専念することを選んだ。「先を見据えると、若いうちに着手しておきたいことがある。文化財のリストづくりだけでなく、御朱印が書けるよう練習もしないといけない」と話す。
17日には例大祭の冒頭で宮司就任を告げる「奉告祭」があった。「祝詞には地域のため、崇敬者のために務める思いを込めた」と説明した。
東照宮だけでなく、七郷一色や玖老勢など市内10カ所の神社の宮司も務める。どの神社も春と秋には祭礼を、12月には大はらいなど恒例行事がある。「まずは1年の流れを確かめたい」と話した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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